禁煙を機に色々なモノをリニューアルしたくなったワタシは、通勤に使用していた自転車を思い切って買い替えることにしました。悩みに悩んで購入した自転車が・・・・
TREK(トレック)のFX1です。
つまり、トレックのクロスバイクのラインナップで一番安い機種(5万円弱)。メーカーの最安値の機種、エントリーモデルを購入することは、ある意味で勇気のいる決断です。
「どうせ買うなら、もうちょっと良いヤツを・・・・」「安かろう悪かろう」などの思念に心を揺さぶられるのが人間ってものです。
この記事は、クロスバイクの用途・目的によってはエントリーモデルでも十分に自転車ライフを楽しむことができますよ!というお話です。
なお、この記事は2017年モデルのFX1に関するものです。後継モデルも基本的に乗り味は同じですが、2020年モデルは仕様が大きく変更しています。気になる方はコチラもご覧ください。
目次
身長に合った自転車に乗りたい
買い替え前の通勤自転車は、知り合いから譲ってもらったTREK(トレック)のマウンテンバイク6500SLR。10年以上前のモデルです。
しかしこの自転車、ワタシにとって致命的な欠点を抱えていました。それは
『ワタシの身長にフレームのサイズが合っていない』
ワタシの身長は180オーバー。前オーナーは約170cmの男。
しかし、ここはタダ同然で譲り受けた自転車。また片道6km、30分程度の使用なので、自転車のサイズ感については目をつぶっていました。
で、乗り続けること数年。
『自分の体に合った自転車に乗りたい』
当初から感じていた、この自転車のやや窮屈なサイズ感に我慢ができなくなったワタシは、禁煙成功を口実に自転車のリニューアルを決意したのです。
FX1を選んだ理由
前車がたまたまトレックだった。
最も自宅から近い自転車屋が、TREK(トレック)をメインに取り扱う自転車屋だった。
この2つがTREK(トレック)を選んだ理由です。メーカーに対する強いこだわりはありませんでした。
もちろん、デザインが良い自転車をリリースしているな、という印象はありましたが、同じようなことは他のメーカーにも言えます。
クロスバイクにした理由は、「片道6km、30分程度」の通勤メインだから。
ロードバイクは見た目がかっこいいですが、自転車の用途的にもワタシの財布的にもオーバースペック。
いずれにせよ、自転車のカテゴリー選択において、クロスバイクを選ぶことには一切の迷いがありませんでした。
クロスバイクの主な用途、路面環境等を考慮した結果・・・・
TREK(トレック)のクロスバイクにはFXシリーズ、ZEKTOR(ゼクター)シリーズ、DSシリーズがあります。
DSシリーズはフロントサスペンション搭載でMTBに寄せたモデルだったので、今回の選択肢からは除外しました。
もちろん、カーボンフレーム採用で価格が異次元なFXSシリーズも選択肢から除外。
で、最安値のFX1を皮切りに、1~2万ずつ小刻みにグレードが上がっていきます。
さて、ワタシにとって自転車・クロスバイクは通勤道具、日常の足です。
前述のとおり、たかが片道6km、30分程度の使用です。週末に数時間にも及ぶロングライドを楽しむために自転車を所有するわけではありません。
6km、30分程度・・・・これを言うと身も蓋もないですが、クロスバイクでなければならない積極的な理由を見つけることが難しい距離と時間です。
下手をすればママチャリでもどうにかなるレベル。
つまり、上位のパーツを搭載した、お高いモデルである必要性は基本的にありません。ただ、自転車の見た目の問題はとても重要。
毎日使うモノだから、ママチャよりもシュッとしたイメージのクロスバイクの方がいいなぁという思いは強い。というか譲れない。
このように考えていくと、ワタシの場合は最安のエントリーモデル、すなわちFX1が最適な選択であるように思えました。
また、クロスバイクを使用する環境を考えても、本機が最適な選択であるように思えました。
通勤なので、雨の中を走ることが少なからずある。また、駅前の駐輪場など、自転車をワイルドな環境にさらすことが少なからずある。
通勤ルートは路面等のコンディションが良いとは言い難く、「シャーッ」と軽快颯爽と走り抜けることが難しい。信号・段差が多く、歩道に乗り上げざるを得ない場合も少なからずある。
ワタシにとって自転車は日常の足、消耗品としての性格が強く、FX3やZEKTORなど上位モデルのクロスバイクを購入したとしても、使用時間・距離・路面環境を考慮すると、そのポテンシャルを発揮することが難しいと言えそうです。
要は、『宝の持ち腐れ』になってしまう、と考えました。
ワタシが自転車通勤に加え、休日にロングライドを嗜む人間であれば、最安値のFX1ではなく、上位モデルのクロスバイクを選択することもアリだったなぁとは思いますが。
FX1の乗り心地はどうか
購入にあたり、自転車屋さんのスタッフがワタシの身長に合わせてフレームサイズ20インチを選択。
また、専用機器で股下を測ったうえでシートポストの高さを決定。股下測定時は、股間に器具を強く押し当てるのですが、これが何とも恥ずかしいです。
しかし、そんな辱めを乗り切ったワタシは、快適なライディングポジションを手に入れることができました。
フィッティングが決まるだけでこんなに漕ぎ漕ぎがスムーズ。
自転車が体に合っているかどうか、フィッティングは自転車選びで最も妥協してはならないポイントだと思いました。
ママチャリユーザーで、フッティングがばっちり決まったクロスバイクに乗り換えた方は、クロスバイクの漕ぎ心地・乗り心地・爽快感に感動すら覚えるはずです。
クロスバイクの購入を検討されている方は、フィッティングは妥協せずに、自転車屋さんとじっくり相談することをお勧めします。
フィッティングが決まったことに加え、前車と比較してタイヤのサイズが大径化、スリム化したこともあって、以前よりも「シャーッ」と漕ぎ進むことができます。
地面の凹凸の衝撃や突き上げは、新車であるFX1の方がダイレクトに手元やカラダ全体に伝わります。前車のMTBがフロントサスペンション搭載だったので、乗り味が変わるのは当たり前ですが・・・・。
ママチャリからクロスバイクに乗り換えた方は、段差乗り越え時など、その衝撃にびっくりするかもしれません。
これはクロスバイクとママチャリの空気圧の違いから生じるモノで、クロスバイクユーザーとなるからには、これを避けて通ることができません。
ママチャリよりもクロスバイクのタイヤの方が空気圧が高い=タイヤが固いです。つまり地面の衝撃がダイレクトに伝わるのであります。
変速の切替の滑らかさは、前車のMTBの方がよかったような気がします。まぁ、前車のMTBの方がちょっとだけグレードの高い変速機を搭載していたので、当然かなとは思いますが。
FX1は、「ぬるり」ではなく「カコン」と切り替わる感じです。素人感覚ですが。
ロングライド、あるいはスピードを追求するようになると、このギア切替の感覚が重要になってくるのでしょうが・・・・ワタシは「6km、30分」の男。「ぬるり」だろうが「カコン」だろうが、それが大きなストレスになることはなく、本機の車体の価格を考えればノープロブレムです。
ココにこだわる方は、本機ではなく、上位モデルのクロスバイクであるFX3やZEKTORを購入すべきです。
FX1のタイヤのサイズは35c。ママチャリと同程度のタイヤ幅です。
ママチャリからクロスバイクなどのスポーツ自転車への乗り換えを検討している人が、真っ先に不安を覚えるのが、『タイヤの細さ』でしょう。もちろんワタシもその1人です。
でも、安心してください。FX1ならタイヤ幅は35c。ママチャリとほぼ同じ感覚で乗ることができます。
太さ35Cのタイヤならば、クロスバイク初心者でも段差への乗り上げにも恐怖を感じることはないはずです。
なお、タイヤは後日、細いモノに交換しました。
FX1のデザインについて
FX1には黒とオレンジの2色がラインナップされています。他の色が好みの方は、価格が上がりますが、FX2やFX3などの上位モデルのクロスバイクを選択せざるを得ません。
個人的には本機の「黒メインの差し色ブルー」がとても気に入りました。
TREKのクロスバイクFX1のまとめ
自転車選びは『用途、価格(予算)、デザイン』の3つの要素のバランスだと思います。ワタシの場合は、結果的にエントリーモデルになりましたが。
例えば、通勤距離が今よりも長く、路面環境がよければ、無理して上位グレードを購入した可能性があります。
また、気に入ったカラーがFX1になければ「宝の持ち腐れ」を覚悟のうえで無理して上位グレードを購入した可能性があります。
結局、ワタシにとって『用途、価格(予算)、デザイン』のど真ん中にあったのが本機だった、という話です。
乗り心地はママチャリとは比較になりません。ママチャリから乗り換えた方は、その異次元の乗り心地に確実に衝撃を受けます。
平地は当然スイスイ!今まで鬼の形相で立ち漕ぎしていた坂道、諦めて自転車を手押しで上っていた坂道もスイスイ!
断言できます。エントリーモデルでも問題なしです。
まぁ、店内で1時間ほど上位モデルのZEKTOR2(85000円)にするか、FX1にするか悩んだんですけど。
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なお、ワタシが所有しているのは2017年モデルです。大きくアップデートされた2020年モデルとの比較はコチラをご覧ください。