TREK(トレック)FX1の2017年モデルで日々通勤しているワタシですが、先日、わが家にもう1台のFX1(2020年モデル)がやって来ました。
私事で恐縮ですが、この度カミさんが自転車通勤デビューを決意し、「じゃあ」ということで自転車屋さんに突撃。
自転車通勤におけるクロスバイクの優位性を実感してやまないワタシは、「ママチャリは止めておきたまえ、クロスバイクを購入しなさい。ママチャリとはとは別の乗り物だから。それにほら、最近はクロスバイクに乗る女性も多いし」とクロスバイクを猛プッシュ。
その結果、晴れてカミさんもFX1ユーザーとなったのです。
目次
TREK(トレック)FX1を選んだ理由
旧モデルと同様、2020年モデルのFXシリーズにもFX1、FX2、FX3・・・と複数のグレードがラインナップされていて、機能に比例してプライスが段階的に上がっていきます(数字が大きいほど上位モデル)。
もちろん、ワタシが勧めたのは、FXシリーズの最安モデルであるFX1です。
なぜか?
答え、自転車通勤にハイスペックは不要だから。
別記事でも熱く語っていますが、片道6km程度の通勤距離、なおかつ自転車専用道路の整備がイマイチ、信号停止が多いなど、ワタシの通勤条件だと上位モデルの優位性を発揮することが難しいです。
高価なクロスバイクを買ってもワタシたちには宝の持ち腐れ。エントリーモデルで必要十分!むしろお釣りがくる!
そしてカミさんのクロスバイクがFX1となったもうひとつの理由。それはカミさんの通勤距離がワタシよりも短く、であるにもかかわらずワタシよりも上位モデルのFXシリーズを選ばれた日には、ワタシの嫉妬が止まらないからです。そう、ワタシは器の小さな人間。そのサイズ、お猪口程度。
さらにクロスバイク購入の財源はワタシの財布。上位モデルなど許されるわけがないのです。
FX1以外の選択肢はなかったね。
2020年モデルのFX1、その進化は驚愕!
ワタシが所有している2017年モデルのFX1を基準にすると、その後継モデルには大きな変化はなく、2019年モデルまではマイナーチェンジにとどまっていました。(2018年モデルからフレームのグレードがワンランク上がりましたが)
で、カミさんと自転車屋さんを訪問した際も、「最新モデルも似たようなもんでしょ」って余裕ぶっこいてましたが、2020年モデルを見たワタシは卒倒したね。
2020年モデルのFX1、大胆な仕様変更が施されているではないか!2017年モデルとは別の乗り物と言ってもいいくらいに。
ディスクブレーキ仕様で制動力アップ!
旧モデルと最も異なる点のひとつはブレーキシステムです。旧モデルまではVブレーキ(ゴム素材でリムを挟み込んで制動する一般的なブレーキ)でしたが・・・。
2020年モデルではディスクブレーキが採用されている!わお!
いちおう説明しておきますと、ディスクブレーキっていうのは自動車やバイクに採用されているブレーキシステムです。車輪の中心部にあるディスクをぎゅーっと挟み込んで制動するシステム。
もちろん近年はマウンテンバイクを中心にスポーツ自転車にも導入されていますが、メジャーとは言えないディスクブレーキ。
それがクロスバイクのエントリーモデルであるFX1に導入されている!自転車屋さん曰く、2020年モデルからFXシリーズはすべてディスクブレーキ仕様になったとのこと。
ディスクブレーキのメリット
ディスクブレーキのメリットは、雨天時など走行環境によって制動力の変化が小さいこと。どんな状況でも安定した制動力を発揮するというスグレモノ!
さらにブレーキパッドの寿命もVブレーキより長いらしいです。
通勤など「生活の足」としての使用が想定されるクロスバイクにおいて、この変更は有り難い!てか羨ましい!
なお、ディスクブレーキには「油圧式ディスクブレーキ」と「機械式ディスクブレーキ」の2種類に大別されます。「油圧式」は制動力が優れ、その分お値段も高い。「機械式」はその廉価版です。
油圧式は、ブレーキレバーとブレーキをつなぐホースにオイルが注入されていて、軽い力で大きな制動力を得ることができるらしい。自動車やバイクがこのシステム。FXシリーズでは、FX2以上の上位モデルでこのシステムを採用。
機械式は、一般的な自転車のようにブレーキレバーとブレーキがワイヤーで繋がっているタイプ。エントリーモデルであるFX1は、もちろん機械式ディスクブレーキ仕様です。メーカーサイトでは「メカニカルディスクブレーキ」と表記されています。
ディスクブレーキのデメリット
悪天候でも安定した制動力を発揮するディスクブレーキですが、デメリットもないわけではない。
そのひとつが、メンテナンス性。Vブレーキは、ワタシのような不器用で機械音痴な人間でも交換等のメンテナンスを行うことができます。
ディスクブレーキは、Vブレーキよりも構造が複雑なので、ワタシのよう人間は触るのに躊躇してしまいますね。(勉強して何とかしたろとは思っていますが)
特に上位モデルに採用されている油圧式は機械式よりも構造がデリケートになっていおり、素人が乗りと勢いでメンテナンスをやっちゃダメだな、という印象。
ま、困ったことは自転車屋さんに任せればよいので、たいしたデメリットではないですが。
リム(ホイール)にも変化が!
ディスクブレーキ仕様となったことで、リム(ホイール)のデザインも変更されています。
Vブレーキ仕様の自転車のリム(ホイール)には、ブレーキで挟む平面部分がありますが、ディスクブレーキ仕様だとこの部分が不要。その結果、非常にデザイン性が高くクールな印象を与えるリム(ホイール)となっています。下の写真、リムにロゴがおおきく表記されています。これ、通常のリムだと不可能なデザインです。
タイヤとリム(ホイール)の一体感が素晴らしい!2020年モデル、羨ましいぞ!かっこいいぞ!
内蔵ケーブルで見た目すっきり!
旧モデルのFX1は、ブレーキや変速機のケーブルが剝き出しでしたが、2020年モデルからフレームの内部にこれを通す「内蔵ケーブル」が採用されています。これ、旧FXシリーズの上位モデルに採用されていた仕様なのですが、ついにエントリーモデルにも落とし込まれることに!
内蔵ケーブルのメリットは、見た目がすっきりすること!クロスバイクに限らず、スポーツ自転車は「シンプル、すっきり、高性能」を追求する世界ですが、それへの貢献度がとても高い、それが内蔵ケーブル!
そして下の写真をご覧ください。ディスクブレーキ採用によりブレーキアームも省略され、見た目がとてもすっきり!これは羨ましい!
フレーム
フレームはたいそうな名前ですが、「Alpha Gold Aluminum」なるフレームです。2018年モデルから採用。なお、ワタシのFX1は「Alpha Silver Aluminum」フレームでワンランク下な感じ。
同じFX1でこの差はズルいぜ・・・。
タイヤ
これは旧FX1と同じ太さ35Cのタイヤが装着されています。クロスバイクの中では太めのタイヤです。
クロスバイクデビューを考えている方の不安要素のひとつに、細いタイヤに対する何とも言えない恐怖心っていうのがあると思います。そんな方に配慮してか、FX1に装着されている35Cのタイヤは、ママチャリとほぼ同じ太さです。誰もが違和感・恐怖感を抱くことなくライドオンできるはず。
タイヤは細いほどイイ!がスポーツバイクの世界では支配的な価値観になっていますが、35Cとやや太めタイヤでも十分快適ですし、日常の使用に何ら問題はありません。ただし、クロスバイクに慣れてくると、より軽快な乗り味を求めて細いタイヤを装着したい!という方も出てくるはず。
そんなワタシも例に漏れず、現在は数ランク細い27CのタイヤをFX1に装着しています。
カミさんのFX1も今のタイヤが消耗したら細いタイヤに交換するかもです。
トレックFX1、2020年モデルの評価
2020年モデルFX1、旧モデルとの大きな変更点はディスクブレーキ化とそれに伴うリム(ホイール)のデザイン変更、内蔵ケーブル化です。
性能的にはブレーキの制動力向上、ビジュアル面では「すっきり化」が実現しています。
それ以外は旧モデルから大きな変更はなく、したがってブレーキ性能以外の乗り味も旧モデルと同様です。(FX1の乗り味については、2017年モデルについて別記事にて紹介しています。)
なお、ママチャリからこの度めだたくクロスバイクデビューを果たしたカミさんの感想は・・・
「軽快さが異次元!ママチャリには戻れない!」だそうです。ワタシも初乗りの時は同じことを思いました。
というわけで、これからは夫婦ともに幸せなクロスバイク生活を・・・・何て悠長なことは言っていられない!旧モデルユーザーの目線から言わせていただくと、2020年モデルは上記の仕様変更により「すげー!てか羨ましい、ズルい!」そんな1台になっています。
わが家の駐輪場に佇むカミさんの輝かしい2020年モデルFX1に嫉妬が止まらないワタシ。
そんな発狂寸前の己の心、その安定を保つ術はないものか・・・・
あった!それは車体価格。ワタシの2017年モデルは税込み48600円、カミさんの2020年モデルは税込み60500円。
新旧モデルの仕様の差は、価格の差!金を積めば良いモノが手に入るのは当たり前や!コスパは2017年モデルの方が高いんや!よし納得、納得!
あれ、でも購入費用はワタシの財布から出てる・・・。
関連記事:ワタシがトレックFX1を選んだ理由(2017年モデル)