この度、エギングタックルすなわちロッドとリールを更新しました。ポイントは「追加購入」ではなく、「更新」という点。以前はシマノのエントリーモデル、セフィアBBのセットで何の問題もなくエギングを楽しんでいたのですが、諸般の事情により「更新」に追い込まれたのです。
タックルの更新にいたった諸般の事情とは?
忘れたくても忘れられない冬のある日。
とある堤防にてエギングタックルが水没。
以上。
沈みゆくタックルを呆然と見つめるワタシ。映画『タイタニック』の劇中でレオナルド=ディカプリオが水没する、あのシーンが脳裏に浮かんだ。
周囲の釣り人の協力のもと(感謝)、必死の捜索活動が展開されました。しかし現場は高く水深があり、加えてボトムにワイルドな敷石がある堤防であったため捜索活動は難航。ほどなくして捜索はやむなく打ち切りとなったのです。
その日はサビキ釣りでした。周辺の道具を片付けているときに、タックル一式を「足ドン」してしまったのです。
いい歳こいた中年が泣きながら帰宅したのは言うまでもありません。
目次
ついにML(ミディアムライト)のロッドを選択
別記事でも言及していますが、もともとM(ミディアム)パワーのロッドを使用していたワタシ。「とりあえず1本」と言われれば多くの釣り人が勧めてくるであろう王道のM(ミディアム)。
しかし、エギングを初めて数年、アオリイカを釣れども釣れども、上がってくるのはキロ未満の個体ばかり。
そのうち、釣行の度に次のような想念が幾度もワタシの脳裏を去来するようになりました。
「ミディアムのロッドって、オーバースペックじゃね?」と。
キロオーバーをばんばん釣っている敏腕アングラーはさておき、ワタシのような「永遠のキロ未満」アングラーは、ML(ミディアムライト)のロッドの方がエギングを謳歌できるのでないか?
さらに、ワタシはエギングロッドでイカ以外にもちょい投げキス釣り、サビキ釣り、タチウオ釣りなど比較的ライトなターゲットを狙っています。
これらのターゲットを掛けたときも、ML(ミディアムライト)のロッドならばイイ感じに曲がって、釣りをよりいっそう楽しめるのではないか?そうだ、きっとそうに違いない!
これはもうML(ミディアムライト)のエギングロッドを買うしかない!決めた!ってモードになりました。
18セフィアBB S83ML
で、ワタシが購入したニューエギングロッドが、シマノのセフィアBB S83MLです。先代に引き続き、庶民に優しいエントリーモデルをチョイス。2018年モデルなので、「18セフィアBB」などと呼ばれます。
スペックは次のとおり。
長さ:8.3フィート(2.52m)
重さ:100g(軽い!)
適合エギ:1.8~3.8号(微妙な適合範囲・・・)
適合ライン:PEライン0.4~1号
備考:『ハイパワーX』採用
まず、驚愕したのはその軽さ!ワタシは数世代前のセフィアBB S800Mを使用していましたが、長さ2.44mに対し、その重量が111gでした。
今回、全長が約10cm長くなったにも関わらず、重量が何と11gも軽くなっている!
しかも、「スパイラルX」なる技術が落とし込まれている。キャスト時など、ロッド操作時の「ぶれ」や「ねじれ」を抑制し、ロッドのポテンシャルを存分に発揮できる技術らしい。よく分からんがすごい!
昔の上位モデルよりも最新のエントリーモデルの方が優秀である、とはよく言ったモノですね。驚くべき技術の進歩!
ちなみに、ワタシが水没させたモデルと同レングス・同パワーのロッド(8フィートのM)は、18セフィアBBで99gまで軽量化されている!すげー!
リールも18セフィアBB C3000S
リールも強制的に買わざるを得なかったので、同じく18セフィアBBのC3000Sを購入。水没したのは13セフィアBBのC3000Sで、その後継モデルです。先代モデルと同様、軽さを重視してシングルハンドルを選択。
デザイン的には、先代モデルよりもシルバー色の比率が減り、セフィアのイメージカラーである「赤」が強調されていて、好みが分かれるところですね。セフィアシリーズで揃えるとイイ感じですが、ロッドは他社製、リールはセフィアシリーズで組みあわせると、カラーコーディネイト的に違和感を覚えるケースがあるでしょう。
ロッドと同様、リールもばっちり進化していました。
まず、重量が水没した先代モデルよりも10gも軽くなっていて、何と235g。
ロッドとトータルで21gの軽量化が実現しました。
また、ドラグノブが大型化して使い勝手が向上しています。これは地味だが有益なアップデート。
また「ラピッドファイアドラグ」なる技術がエントリーモデルである本機にも登載されています。何でも、ドラグ設定値を瞬時に変更できる機能らしい。ちょっとノブを回せば、ドラグの力が大きく変化するよ!というモノ。
小物釣りがメインのワタシは、魚とのファイト中にドラグをいじり回すことがないので、今のところ「ラピッドファイヤドラグ」は猫に小判な機能ですが・・・。キロオーバーを掛けないと、その優位性を実感できそうにないです。いつになることやら・・・・。
また、昨今のシマノのテクノロジーのコンセプトである「HAGANE」、これもギア部に落とし込まれています。すげー!どんどん進化している!
ロッドと同じく、「昔の上位モデルよりも最新のエントリーモデルの方が優秀」であります。
18セフィアBBのセット、その評価
今回、図らずも一新されたエギングタックル。
まず、第一印象は、以前のMのロッドが「張りがある」に対し、更新したMLのロッドは「しなやか」。鈍感なワタシでも両者に明確な違いを感じることができます。どっちが優れているとかではなく、これはもう個人の好みの問題。
実釣においても、この違いを分かりやすく感じることができます。MLのロッドになったことで、小~中型のイカでもロッドがイイ感じ曲がり、「イカ釣り楽しい!」という思いがよりいっそう強くなりました。もちろん極小のイカはMLのロッドでも「なんだかな~」という感じですが。
また、エギング以外の釣り、ちょい投げキス釣りやサビキによるアジ釣りなど小物釣りの「釣り味」が増します。特にタチウオ釣りはスリルが倍増します!
なお、ラインシステムは、引き続きメインがPEライン0.6号、リーダーはフロロカーボンラインの1.75号が基本です。ターゲットに応じてリーダーを変更しています。例えば、ちょい投げキス釣りのときはキャスト切れ防止のためにリーダーを強めの2~2.5号にする場合があります。タチウオを釣るときはワイヤーリーダーを追加します。
ちょい投げの場合は、上記ラインシステムに7号(約26g)の天秤を、サビキ釣りの場合は10号の重り(約38g)を、タチウオのワインドでは1/2オンス(約14g)のジグヘッドをセットしています。
適合エギの範囲を超えるウェイトを使用する場合もありますが、実釣に問題ナシです!(自己責任で!)
ただし、適合範囲を大きく超える仕掛けを使用する場合は、フルキャストしない方がよいでしょう。
いずれにせよMからMLにパワーダウンしても、エギングロッドの売りのひとつである「万能性」が損なわれることはないです。他魚種をばんばん釣ってます!
もちろんロッドのパワーが落ちた分、エギの操作感は変わります。しかし、パワーダウンによる「だるさ」や「頼りなさ」を感じることはありません。エギの重みが心地よく伝わってくるので、「エギングやってる感」が増しますね。
一言でいうと、MLのロッドに変更して大正解!総合的に判断すると、エギングロッドはMLが個人的なファイナルアンサーかもです!
そして、コスパも考慮するとエントリーモデルで十分!ワタシなら、上位モデルを選ぶ余裕があれば、そのマネーは他の釣具に予算を振るね!
ただし、キロオーバーのアオリイカをじゃんじゃん釣り上げるようになった日には、「は?MLのロッドなんてガキの遊びでしょ」と手のひらを返します。そして「は?エントリーモデル?あのね、上位モデルでしか見えない世界があるのだよ」なんてドヤ顔します。
当面そんな予定ないけどね。
◆キロオーバーがレアな釣り人はMLが激しくお勧め!
シマノ(SHIMANO) 18 セフィア BB S83ML 38791
◆リールもエントリーモデルで十分!
◆リールスタンドがあると安心!