堤防からの青物釣りに本格参入すると、多くの釣り人がタックルはもちろん周辺道具のほとんどについて見直しと更新を迫られます。要は追加出費を強いられます。そのひとつがランディングツール、青物を取り込むためのタモ(玉網)です。
ワタシ、45cmサイズのタモ(玉網)を所有していますが、何せ小物釣り専門でずーっとやってきたので活躍する機会がほとんど無く、であるが故にタモを現場に持参する度に「ま、どうせお前の出番はないでしょうけど」とネガティブな思いでタモと向き合ってきました。
しかし!活きエサの泳がせ釣りによる青物釣りに本格参入してからはこの考えが変わりまして、「ついにお前が必要な時がキタ!」なんて態度を180度転換、ポジティブで熱いまなざしをタモ(玉網)に向けることになったのですが・・・
45cmサイズ、コレ絶対に青物を掬えない・・・・。
そして、ワタシはタモを見つめ、そっと呟いたのです。
「・・・・この役立たずめ!」
目次
青物のランディング(取り込み)に求められるタモ(玉網)のスペック
ワタシが初めて釣果としての青物をライブで鑑賞したのは、隣のお兄さんが釣り上げた90cmのブリ(下の写真)。※詳細は別記事に記載
こんなヤツが堤防から釣れる可能性がある!であるとすれば、ワタシの釣行エリアで青物を狙うにあたっては、このサイズを想定してランディングツールを再検討する必要がある。
90cm級のブリをも余裕で取り込めるランディングツール・・・・手持ちの45cmサイズじゃ絶対に無理!ケチなワタシですが、タモ(玉網)の新規購入は不可避。
というか、タックルの質を落としてでも、予算をランディングツールに振るべきだ!と思いました。
安価なタックルでも、青物を寄せることはできます。しかし!適切なサイズではないタモ枠は、最終的な釣果そのものを左右します。
ブリに対してタモのサイズが小さすぎたことが原因で、取り込みにもたついている間に逃げられた、そもそもタモが小さすぎて青物が収まらない・・・・という悲劇は絶対に避けなければならない。なんせ相手は堤防で滅多にお目にかかれない激レア様、ブリなどの青物ですから。
青物を捕るためのタモ(玉網)枠のサイズ
最低でも枠サイズ60cmは欲しいところ。というか、販売されている堤防用の最大サイズが60cmクラスですね。タモ枠は、大きければ大きいほど魚をキャッチしやすいです。
そんなことは分かっている。でもね、大きなタモはかさばるし、場所を取るし、ぞうせ小物しか釣れないのに大きなタモを持ち歩くの恥ずかしいし、などの理由から「巨タモ」の選択に躊躇してしまうのよ・・・っていう釣り人、多いのでは?
ワタシもそうでした。
しかし!青物を捕る!と決意したならば、このようなネガティブな思考を完全に排除しなければならない。目的を見失ってはならない!迷わず「巨タモ」を入手し、堂々と釣り場に持参しましょう。
繰り返しますが、タモ入れにもたついて青物をオートリリースしてしまう・・・・これを避けることが我々の至上命題なのです。
相手は青物!タモ(玉網)の「深さ」にもこだわりたい
もうひとつ、青物を捕るために気を配っておきたい点が、「網の深さ」です。枠のサイズよりも、こちらの方が重要かも。
いくら魚の入り口であるタモ枠のサイズを大きくしても、網の深さに余裕がなければスムーズに取り込むことができません。
ちなみに、ワタシの釣り道具選びの基本スタンスは「大は小を兼ねない」でありまして、ターゲットに対してオーバースペックにならないようタックルを選択してきました。その方がゲーム性が増す、釣り味が良くなるなど、「趣味」としての釣りをより高い次元で楽しむことができるからです。
しかし!堤防釣りの激レアターゲットである青物に対しては、そんな悠長なことを言ってられない。
次はいつ掛かるか分からない青物、掛けたからには絶対にランディングまで至らなければならない。
そのためには、先述の道具選びの基本方針を修正する必要がある。そう、ランディングツールは「大は小を兼ねる」の視点で選び、寄せた青物は確実に、そしてスムーズに取り込まなければならないのです。
90cmクラスのブリがすっぽり収まる程度の深さ、網にはそれが求められる!
そんなワタシのvs青物用タモ(玉網)、網の深さ余裕の100cm!
以上を踏まえ、ワタシが青物用に新規購入したタモ(玉網)がコチラ。
釣具屋「ポイント」のPB商品、リアルメソッド(Real Method)のタモです。その名も「深網」!何て力強い商品名だ!もちろんシャフトは別売りです。
形状はオーバル型(楕円型)です。ラウンド型(丸型)よりも魚を掬いやすい形状らしいです。
材質はアルミです。
サイズは幅(横)50㎝、長さ(縦)65cm。同商品のラインナップで最大のものを選びました。
店舗で実物を見たとき、そのサイズに圧倒され、「こんなんデカすぎや・・・」ってなって、ひとまわりふたまわり小さなものにしよ・・・・と気持ちが折れそうになりましたが、先ほどの方針「青物は確実にキャッチしなければならない」を思い出し、自らを奮い立たせ、最大サイズを購入しました。
そしてワタシがこれを選択した決定要素、網の深さですが、何と100cm!長いぜ!ショッピングサイトを徘徊しても、そうお目にかかれない長さです。
これだけの深さがあれば、メーター級のブリやシーバスでも余裕でインですわ!
大きなタモ(玉網)は、携帯性を高める工夫が必要
この巨大タモ、シャフトと合わせると全長が1mを超えます。長いだけならまだしも、もう一つの問題は、その圧倒的な網の長さ!
確実に巨大魚を取り込む!という機能の代償なのでやむなしですが、だらーんでなった網のせいで収納や持ち運び、現場での使用にストレスを感じてしまいます。
これらの問題は即刻解決しなければならない!
タモジョイント
そこで有効なアイテムのひとつが「タモジョイント」です。別記事でも、機動力を高めるナイスアイテムとして紹介しています。ワタシは安価なプロックスのものを使っていますが、昌栄の商品が有名ですね(こっちは高価)。
タモとシャフトの間にタモジョイントを装着することで、移動や収納時、ワンタッチで折りたたむことができ、かさばるタモがコンパクトに。
ほら、こんなにコンパクトに!タモ枠が大きくなるほど力を発揮するアイテムです。
網の「たるみ」を解消する便利アイテム
次に解決すべき課題は、この長~い網のたるみ!何とからなぬものかと釣具屋さんを彷徨っていると・・・
見つけました!商品名はよく分からぬが、昌栄がリリースしているこんなアイテム!
ゴムのリングにスナップが付いたアイテムです。裏を見ると使用法が記載されています。
使い方ですが、とても簡単。網の最深部にゴムリングが付いたスナップを掛け・・・
タモジョイントを折りたたんだならば、スナップにぶら下がっているゴムリングをタモジョイントに引っ掛けて使用します。
そうすると、あら不思議、確かに網の「たるみ」が解消するではありませんか!
・・・・これはイイ!
大きなタモ(玉網)の使用感
約80cmのブリを釣ったときは、タモ入れを他の釣り客にやってもらったので、残念ながらリアルな使用感をお伝えすることができません。
その時にタモ入れを頼んだ方、明らかにタモの扱いに慣れてなく、冷や冷やしてしまいました。
しかし、さすがは大きなタモ枠。深い網のおかげか、ネットインはとてもスムーズでした!これが標準の深さの網だと、もたついた可能性があります。
ただし、タモを引き上げるとき、「よいしょ」って水平に持ち上げようとなさったため、危うくシャフトを折られそうになりましたけど・・・・。
いや、タモ入れを手伝っていただき、基本的には感謝しているのですがね・・・・。
あと、泳がせ釣りのやっかいものエイの巨体も「巨タモ」なら余裕でネットインできました!(うれしくなし、すぐ逃がすけど)
さぁ皆さんも恥じらいを捨て、巨タモを携えて堂々と堤防に出撃しましょう!
◆網の深さ100cm!青物は絶対捕る!恥ずかしがらずにこのサイズを!
タカミヤ REAL METHOD ランディングネットアルミ枠 オーバル型 L
◆タモジョイント。もはやランディングツールの必需品。複数カラー展開です。
プロックス(PROX) タモジョイント レッド PX864R
◆地味だが超便利!ネットのたるみを解決。