鮮度が命!堤防泳がせ釣り、簡易版アジの活かし方!

別記事にて、堤防から青物を捕獲する最も可能性の高い釣法が「アジの泳がせ釣り」であると豪語したワタシですが、それとトレードオフの関係で、他の釣法よりも周辺雑務が多い釣りでもあります。

泳がせ釣りにおいて必須となる周辺雑務のひとつが、活きエサであるアジを元気よくキープすること。元気なアジがこの釣りの成果を左右すると言っても過言ではありません。青物に限らず、泳がせ釣り全般に言えることですが。

今回は、そんな泳がせ釣りの最重要ファクターのひとつであるアジの活かし方「ワタシver」を紹介します。

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目次

アジを活かす条件

アジは弱い・・・。丁寧なケアが必要!

メバルなどの根魚はタフな部類に属し、管理がルーズでも生きながらえますが、アジの管理をルーズにやってしまうと、ほぼ100%の確率で絶命します。(経験あり・・・)

そこでアジが生き延びる環境を整備する必要があるわけですが、そのためのポイントは4つあると考えます。

1)フレッシュな水質を維持すること

2)酸素が供給されていること

3)アジの数に対し水量が適正あること

4)水温変化を抑えること

この4つを高次元に追求すればするほど元気な状態を長くキープできます。我々釣り人は、己のできる範囲で、この4条件の克服に尽力するわけです。

ネットの世界を徘徊すると、各種専用機器を装備し「もうこれはアジの飼育や!」っていうレベルに達している猛者がうじゃうじゃいますが、ここで紹介する「ワタシver」は、誰でも実現できる簡易なアジの活かし方です。

活かしバケツ

ワタシは、写真のような活かしバケツ(水汲みバケツと兼用)を使用しています。

ダイワの網付きバケツ。サイズは23cm

サイズは23cmと水汲みバケツにしては大きめ。

アジを活かすために必要な水量が「1匹=1リットル強」と言われているので、容量が少ない活かしバケツだと十分なアジをストックできません。このバケツで無理して10匹、適量は5~7匹くらいですかね。

活かしバケツの容量は、大きいにこしたことありませんが、水の入れたときの重さも尋常じゃなくなるため、バケツ単体での水汲みに難儀します。

大きめの活かしバケツや活かしバッカンを使用する場合は、水を汲み上げるためのバケツが追加的に必要となります。

できるだけ荷物を減らしたいワタシは、単体で水汲みできるぎりぎりのサイズを追求し、23cmのバケツを使用しています。

メッシュのフタが便利!

このように、メッシュが付いているタイプが望ましいです。アジを入れたまま水替えができますし、ロープを固定できる環境であれば、バケツをそのまま海にドボンすることで水替え不要、酸素供給不要、アジの数と水量のバランスは不問、温度管理不要、と上記の4条件をすべて満たすことができるからです。

ロープを固定して・・・
海中にドボン!水替え不要。これでアジの生存環境をキープすることができます。また、たくさんのアジをストックできます。

弱点は、すべての釣り場がロープを固定できる環境にないこと。また、サビキでアジが釣れる度にバケツを「よっこらしょ!」と海から引き上げる必要があり、アジを捕獲する手返しが悪くなることです。また、活きエサのアジを交換するときも「よっこらしょ!」です。でも、アジはとても元気!

なお、ワタシは四角型のバケツを使用していますが、丸型のバケツの方がアジの活かしには向いているらしいです。

バケツの縁に沿ってアジが泳ぐため、お互いの体がぶつかり合って弱ってしまうリスクを軽減できるらしいです。

エアーポンプ

エアーポンプは必需品!

必要なアジを確保できれば、バケツを海中にドボンでオッケーですが、それが叶うまでは活かしバケツは陸上にあるわけで、アジは水質悪化、酸素不足、水温変化と絶命のリスクにさらされ続けます。

それを少しでも軽減するために必要なアイテムがエアーポンプです。

こだわる人は、複数使用するようですが、ワタシは1機のみ使用です。

バケツにエアーポンプを強引に引っ掛けています。
たくさんアジが入っています。このままだと酸欠で絶命します。
そこでエアーポンプの出番!だましだましアジを延命させます。

ブクブクしながら8匹程度アジが釣れるまで、陸上のバケツ内でアジをだましだまし活かします。

バケツを固定できる環境にある場合は、8匹程度釣れた時点でバケツを海中にドボンし、サビキ釣りを続行。20匹くらいアジをストックします。

ドボンできない場合は、アジを多くても8匹程度に抑え、エアーポンプでブクブクしつつ、定期的に水替えを行い水質悪化と水温変化の緩和に努めます。

アジすくい網

活かし方とは直接関係ありませんが、泳がせ釣りにおいて「アジすくい網」は必需品と言ってよいでしょう。

アジを直接手で触ることは極力避けたい。

活かしバケツはそれなりの深さがあるので、素手でアジを取り上げるのは簡単ではありませんし、素手でアジを触りまくるとアジが確実に弱ります。

アジすくい網を使えば、アジを無駄に暴れさせることなく一撃でアジを取り上げることができるので、必ず入手してください!

アジを一撃で掬うことができます!(分かりづらい・・・)

ちなみにワタシが使用しているアジすくい網の幅は20cm強。活かしバケツにジャストサイズで、網を沈めて持ち上げるだけでアジを捕獲することができます。金魚すくいみたいに不要にアジを追い回すことがなく、アジのストレスを最小限に抑えることができます。

場所移動が必要な場合

ここまで紹介した方法は、釣り座を変更しないことが前提のアジの活かし方でした。

アジを捕獲した後、別のポイントに移動する場合は、さらに一手間かける必要があります。

近距離移動の場合は、車内の温度がアジに与える影響が小さいので、水漏れを防ぐフタ付きの水汲みバケツや本格的な活かしバッカンを使用します。

また、移動が長距離の場合や車内の温度が高い場合などは、水温上昇によりポイントに到着した頃にはアジが全滅・・・なんてことにもなりかねません。

それを防ぐためには、クーラーボックスにアジをストックして運搬することも検討すべきでしょう。

ワタシは、小型クーラーボックスをアジ運搬用に流用しています。ワタシがメインのクーラーボックスとして長らく愛用しているものです。(アジ活かし用に購入したわけではない。アジ活かしはサブ的な役割)

アジの活かしにも適したダイワのクールラインsu800x

ダイワの8リットルサイズのクーラーボックス。クールラインSU800Xです。これの良いところは、エアーポンプのホースを通す穴が設けられている点。

上フタにホースを通す穴が空けられています。もちろん、エアーポンプを使用しないときは、塞ぐことができる。
メバルも入っていますが・・・底にいる数匹がアジです。

容量が8リットルと小さめなので、5匹程度、無理して8匹までしかアジをストックできませんが、水温の上昇を抑制でき、車のトランクが水浸しになる悲劇も避けることができます。

もっとたくさんの数のアジを運搬したい場合は、本格的な活かしバッカンを導入する必要がありますね。(てか、近いうちにそうなりそう・・・)

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◆愛用中のメッシュ蓋付きバケツ

◆活かしの必需品、エアーポンプ

◆アジを弱らせない!アジすくい網

◆アジの運搬もできるクーラーボックス。ダイワのクールラインsu800x

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