こんにちは。エギング歴5年以上、そしてキロオーバー童貞、小型アオリイカ専門のおっさんです。今回は誰もが悩むエギング用のリール選択に関するお話です。難しい話はいっさいナシ。初心者の方が対象です。ちなみにワタシが現在愛用しているリールはシマノのエギング専用モデル、18セフィアBBのC3000Sです。実売価格1万円台前半のいわゆるエントリーモデルです。
これ、ワタシにとって3機目。先代のリールは、同じくシマノの11エルフC3000SDHを使用していました。今は廃盤となっているモデルですが、当時6,000円台で購入した比較的安価な部類にあたります。
別の記事でも書きましたが、ワタシは友人の強引な誘いによる消極的な動機でエギングデビューした経緯があります。タックルにはできるだけマネーを消費したくないという思いがあり、この安価なエルフを選択したわけですが、その後どっぷりとエギングにはまってしまい・・・・ワンランク上のモデル、13セフィアBBのC3000Sにアップデートしました。これが2機目のリール。
当初、「キロオーバーのアオリイカを水揚げするまではリールの更新をしない!」という厳しいマイルールを設定していましたが・・・・これを拝めずさくさくと4年が経過。物欲に負けたワタシはこの戒めを破り、多少の後ろめたさを感じつつセフィアBBを買ってしまったのです。
たいへん満足しています。
しかしキロオーバー、遠すぎです。
なお、現在は諸般の事情により、セフィアBBの2018年モデル(18セフィアBB、C3000S)を使用しています。これが3機目。詳しくは別記事で紹介しています。
目次
エギング用リールのサイズ(型番)
リールのサイズに関しては、ワタシのような未熟者も、涼しい顔して巨イカを仕留める熟練者も以下のような共通見解を持っているはず。
それは、0.8号前後のPEライン150メートル程度をきっちりストックできるリール。
すなわちシマノでいうと3000番台、ダイワでいうと2500番台のモデル。そしてシャロースプール(浅溝)モデルがたいへん望ましい。
まぁ、シャロースプールでなくてもいいんですが、下巻きが面倒なんで、よほどの事情が無い限りシャロースプールを選択してください。
これを基準に、あとはアナタの経済事情と好みに応じてメーカーやシリーズを決めてください。
エギング用リールの重量
タックルは軽い方が操作性も感度も向上するので、リール選びでもこの点にはこだわりたいところ。特にエギングは、1日中エギをそれこそアホみたいにしゃくり続けるので、タックルは軽ければ軽い方がよいです。
リールの値段が上がるほど、高機能パーツを使用、最新技術が投入され、巻き心地・ドラグ性能・堅牢性・メンテナンス性など各種機能が向上します。機種により例外はあるもの、重量も軽くなっていきます。
ワタシがエルフからセフィアBBに買い替えた最大の理由もコレ。少しでもタックルを軽くして軽快にしゃくりたかったから。
初代リール、11エルフC3000SDHは315g
2代目のリール、13セフィアBBのC3000Sは245g
3代目のリール、18セフィアBBのC3000Sは235g
初号機と3号機で80gも違います。ここまで重量差があると、鈍感なワタシでも操作性の違い、軽快さを大いに実感することができます。
セフィアシリーズの最上位モデル、セフィアci4+C3000Sは何と185gです。200gを切っちゃっています。すげー。お値段が2倍しますけどね。
いずれにせよタックルの軽量化は、マネーを積めば簡単に実現できますが、我々庶民には悲しいかな、厳しい予算の制約がある。
そこで、手っ取り早くリールの軽量化を追求する方法として、型番(サイズ)を落とす、という裏技があります。
原則的に型番を落とせば重量が軽くなるので、「軽量化」を最優先に考えるアングラーは、3000番よりも小さなモデルを検討する価値ありです。
0.8号のPEラインを150メートルくらいストックできればよいので、型番をワンサイズ型を落とし、シマノ製品の場合2500番でもエギングに支障はないでしょう。
0.6号以下のPEラインをメインに、秋の小イカに特化するならば、さらに型番を落とし、2000番でもイケそうです。実際に2000番台のリールでエギングを楽しんでいるアングラーも少なくないでしょう。
実際、ワタシも定番とされる3000番よりも小さなモデルを真剣に検討しました。軽さが命とされているエギングタックルの世界で、限られた予算で軽量なリールを入手する簡単な方法のひとつですから。
では、熟慮の末、ワタシは何故3000番に行き着いたのか。
それはワタシがメインストリートからはみ出すことに不安を感じる、事なかれ主義のビビりだから。シマノにせよダイワにせよ、エギング専用モデルは3000番(ダイワは2500番)がラインナップされているので、素直なワタシは結局それに従いました。
最初は基本から。道を踏み外すのはそれを習得してからということで。
ダブルハンドルかシングルハンドルか
おそらく、リールのメーカーやシリーズの選択以上にアングラーを悩ませる要素。それがハンドルのタイプではないでしょうか。
ちなみに、ワタシの初号機エルフはダブルハンドル、2号機そして現役の3号機であるセフィアBBはシングルハンドルです。
この選択、最終的には個人の好みで、釣果に直結する要素ではないと思いますが、巷ではエギングの場合ダブルハンドル派が主流で、ワタシのようなシングルハンドル派はマイノリティであるようです。
ダブルハンドルの長所
エギングと言えばダブルハンドル!みたいになっていますが・・・
ダブルハンドルのメリットは、エギング特有のタックル操作をストレスフリーに、安心・快適に行えることにあるとされています。
エギングの場合、キャストからエギの回収まで、基本的に目線はラインに釘付けです。
底取りから、どきどきのアタリの察知まで、一瞬たりとも前方のラインから目を離すことができません。
まぁ、目を離してもいいんですけど。実際にワタシも目を離しちゃうときがありますし。ただ、アタリを察知するという激アツタイムの機会を逃してしまうという損失もあるわけで。
いずれにせよエギングにおいて、手元のリールに目がいく機会はほとんどありません。
さらに、実際にエギングをやってみると分かるのですが、キャストからの一連の過程でハンドルを握りっぱなしということもほとんどありません。
つまり、目線は常時前方にあり、リールを巻き巻きする場合は適宜手探りでハンドルを探す、これがエギングの基本的なリールとの向き合い方です。
ダブルハンドルは、その名の通り握る場所が2つあるので、手探りでハンドルを探すときに「空振り」が起こりにくいです。
また、ハンドルをワンタッチで「ちょん」とはじくようなリーリングもしやすく、微妙なラインスラッグの処理が簡単に行えます。
さらに、ダブルハンドルは、ハンドルを止めたいところでしっかり止めることができるとも言われています。
シングルハンドルの場合、止まる位置によっては、ハンドルが勝手に落ちてきて、少しだけ余分にラインが巻かれてしまうことがある。で、その結果、フォール中のエギに不要なアクションが加わり、イカに警戒のスイッチが入ってしまい、釣れるイカちゃんを逃してしまうおそれがある・・・・らしいです。
ダブルハンドルはその構造上、「ハンドルが勝手に落ちてくる」が起こりくい、つまりイカがエギを抱くチャンスをきっちり作り出すことができる!とされています。
このように書くと、「わ!ダブルハンドルすげーじゃん!」ってなりそうですが、実はこれ些細なことで、シングルハンドルでも操作上のストレスはないですし、「ハンドルが勝手に落ちてくる問題」も釣果に劇的に影響を及ぼす要素ではありません。
エギングはどちらかと繊細な釣りに分類され、実際にワタシも繊細や!って思う場面がありますが、その一方で過度に神経質になる必要もない釣りだと思います。
だから、ハンドルの違いなんて一見大きいそうですが、実は小さな問題。突き詰めていくと個人の好みの問題です。
ダブルハンドルの短所
これは簡単。軽さが命のエギングタックルにおいて、シングルハンドルよりも重量が増す。これがダブルハンドルの短所。
メーカーがあの手この手を尽くしてリール本体を軽量化しても、悲しいかなダブルハンドルの重量でそれが相殺されます。
現行のセフィアBBの場合、シングルとダブルで15gもの重量差があります。
ただ、釣りの世界には『タックルバランス』という概念があり、実際の使用においてはハンドルの違いによる重量差は問題にならないというケースも多々あるようです。
もうひとつ。ダブルハンドルの方がお値段が高くなります。セフィアBBシリーズの場合、シングルとダブルで1,000円以上の価格差があります。
シングルハンドルの長所
ダブルハンドルの短所がひっくり返ってシングルハンドルの長所となります。
つまり、『軽くて安い』。
あと他の釣りに流用したときにビジュアル的な違和感がない、これをメリットとして追加しておきます。まぁ、些細な問題ですが。
シングルハンドルの短所
ダブルハンドルの長所がひっくり返ってシングルハンドルの短所となります。ハンドルが勝手に落ちてきて、ラインが少しだけ余分に巻き取られた結果、エギのフォール姿勢に悪影響が出る、というやつ。
ただ、これは前述のとおり、釣果を劇的に左右する問題ではありません。
ワタシがシングルハンドルを選択した理由
結局、シングルだろうがダブルだろうがどっちでもいい、アナタの好みで、というのがハンドル選択のファイナルアンサーです。
では、事なかれ主義のビビりなワタシが、何故マイノリティであるシングルハンドルを選択したのか。
理由は『軽くて安い』から。というか『安いから』。ドケチですみません。
ねじ込み式ハンドルかどうか
メバリング用リールの記事でも書きましたが、リール選びにあたってワタシがわりと重視した点、それがねじ込み式ハンドルであるかどうか。
リールのハンドルは、その構造上、『ねじ込み式ハンドル』と『供回り式ハンドル』の2つに分類されます。
まず、下の写真が『ねじ込み式』です(リールはメバリングに使っているもの)。ハンドルにネジがついており、ハンドルを直接ギアに固定します。文字通り『ねじ込み式』です。
次に、下の写真が『供回り式』です。ハンドルにネジではなく、シャフトが付いていて、それをギアの穴に通します。ハンドルを回せば、一緒に反対側も回るから『供回り式』です。
で、『ねじ込み式』の方が、ハンドルのがたつきがなく、巻き心地がよいとされていますし、実際に「そうだな~」と思います。
リールスタンドはとてもオススメ!
それともうひとつ、ねじ込み式ハンドルと供回り式ハンドルの決定的な違いは、「リールスタンド」を装着できるかどうか。ワタシ的には巻き心地よりもこっちの要素の方が重要。
この棒(下の写真)がリールスタンド。ハンドルの反対側に取り付けます。工具不要です。
これ、ねじ込み式ハンドルでは装着可能ですが、供回り式ハンドルは構造上、装着不可となっております。
リールスタンドのメリットは、タックルを地面に置いた時にリールが傷つきにくいことにあります。
装着すると・・・・はい、この通り!地面に横たわったタックルですが、何とリールのスプールが地面に接触してません。大切なリールがリールスタンドによってしっかり守られている!
ただ、このリールスタンド装着には否定的な見解もありまして、「そもそもタックルを地面に置くとかあり得ない。道具への愛が足りない。てか釣り人失格」みたいな主張。
よく分かる。理解できる。でもさ、やっぱりあるんですよ、ついついタックルを地面に置いちゃうときが。イカを取り込んだあと締めるときとか、クーラーボックスに入れるときとか、写真撮影するときとか。
ズボラなワタシがすべて悪いんですが、先代のエルフはリールスタンド装着不可だったため、傷だらけに・・・・・目も当てられないこんな状態になってしまいました。すみません。
これをセフィアBBでも繰り返してはならない!と心に固く誓ったワタシは迷わずリールスタンドを装着しました。
なお、どのメーカーでもねじ込み式ハンドルが採用されているリールは実売価格1万円を超えるモデルから。
リールスタンド装着をリール選びの条件にした場合、最低でも1万円以上の予算を確保する必要があります。
ノーマルーギアかハイギアか
シマノやダイワのエギングリールには、同じ型番でも『ノーマルギア』のモデルと『ノーマルギア』のモデルが展開されており、これまた初心者を悩ませます。
ハイギアモデルの場合、シマノ製品は型番の末尾に『HG』、ダイワ製品は『H』と記載されています。
ハイギアとノーマルギアでモノの見た目は変わらないし、価格の差もありません。購入の際は、注意してくださいね。
で、この2つ何が違うのかというと、それはハンドル一回転あたりのラインの巻き取り量。ハイギアの方が、多く巻き取れます。ノーマルギアと比較して一回転あたり10センチちょい多く巻き取ることができる。
なんだか多くラインを巻き取ることができるハイギアモデルの方が合理的な感じがしますが、初心者の方は、何も考えずに『ノーマルギア』のモデルを選択した方が良いでしょう。
エギングは、しゃくった後のラインの処理がとても重要な釣りです。ハイギアモデルの場合、初心者がいつもの感覚でリーリングするとラインを巻きすぎてしまいます。
結果、ラインにテンションがかかりすぎてエギが『ぴくっ』と動いてしまい、これによってイカちゃんがエギを警戒してしまう、という可能性が高まります。
もちろん、ハイギアはスピーディにラインを処理できるので、手返しがよくなるなどのメリットがありますが、このような機能は、経験を重ね必要性を感じてから導入すればよいでしょう。
ワタシはもちろん、永遠の初心者アングラーなワタシはノーマルギアを選択しました。
エギング用リールの選び方−まとめ
1、シマノなら3000番、ダイワなら2500番のモデル。
2、シャロースプール。
3、PEライン0.8号を150メートル程度巻ける。
4、シングルハンドルかダブルハンドルかは好みで。
5、ねじ込み式ハンドルの方が何かとオススメ。
6、最初の1台はノーマルギアで。
7、見た目がピン!ときたアイテム(重要)
以上です。それではみなさん、リール選択、おおいに悩んでください!
◆ワタシが現在愛用しているモデルです。
シマノ(SHIMANO) リール エギング スピニングリール 18 セフィア BB C3000S