初心者必見!エギング用ラインは難しく考えず、こう選ぶ!

エギング用ライン

ロッドやリールと比べると、エギング用のライン選びはそんなに難しくありません。もちろんラインはエギや海中の情報を我々釣り人に伝達する重要なツールです。徹底的にこだわるべき道具のひとつであるには違いない。ラインの世界は奥深く、その細かな差異を題材にアツいハナシができればそれは熟練の世界。もちろんワタシはそのような次元に到達しておりません。

さっそく結論ですが、ワタシたち未熟なエギンガーは、ライン選びについてあれこれ難しいこと考えずに0.6~0.8号のPEラインに2号前後のフロロカーボンのリーダーを結束、これでオッケーだと思います。

この結論を前提に、以下あれこれ説明して参ります。

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目次

ワタシのラインシステム

ちなみにワタシのラインシステムは、0.6号のPEライン、リーダーはフロロカーボンラインの1.75号を基本としています。FGノットで結束しています。

初秋にはリーダーをフロロカーボンラインの1.5号、根の荒いポイントでは2.0号とすることもありますが、リーダーの結び直しが面倒なんで、よほどのことが無い限りリーダーはフロロカーボンラインの1.75号です。

エギングには絶対にPEライン

ラインの素材にはナイロン、フロロカーボン、PEなどいろいろありますが、これからエギングを始めようという方は、迷わず絶対にPEラインを選択してください。

エギングにおけるPEラインのメリット

PEラインには多くの長所がありますが、エギングにおける最大のメリットは、「伸びの少なさ」にあるでしょう。

これは、エギを操作するうえで決定的な要素となります。

ナイロンやフロロカーボンのラインはどうしても「伸び」が発生するので、エギをきびきび操作することができません。

また、「伸びの少なさ」は、感度の向上にも寄与します。

さらに、PEラインはの強度は、同じ太さのナイロンラインやフロロカーボンラインの3倍と言われています。

これは、他の素材よりも細いラインを使用できることを意味し、その結果、キャスト性能や感度の向上を期待することができます。

エギングはPEラインの普及により劇的に発展した、なんて言われるほどPEラインはエギング釣法の根幹をなすアイテムです。

なお、素材ごとのラインに関する基本的な事項はメバリング用ラインの記事にもまとめています。

PEラインの号数

釣りの世界には、「ラインは細ければ細いほど何かしらメリットがあるよ」とうセオリーがあります。

これを踏まえ、「ターゲットを釣り上げるにあたって、強すぎず弱すぎず(太すぎず細すぎず)」を狙って、ちょうど良い強度(太さ)のライン号数を選択します。

ラインの号数選びについては、「大は小をかねない(強は弱を兼ねない)」ので注意してください。

で、その基準がエギングの場合はPEライン0.8号とされています。

これからエギングを始めるみなさんは、0.8号を上限にラインを選択してください。てか、最初は0.8号でいいと思います。

細めのラインを使いたい!という方は、次の記述内容を参考にしてください。

0.6号など細めのPEラインを使用するときの注意点

ワタシも最初は0.8号を使用していましたが、たいへん不本意ながらメインターゲットが小型~中型のアオリイカとなっており、「だったら細い号数でいいじゃん」との思いに至り、最近はワンサイズ落として0.6号のPEラインを使用しています。

3キロオーバーなど、化け物級のアオリイカがメインターゲットでない限り、0.5号くらいまで号数を落としてもドラグ調整をきちんとすれば、たいていのイカは寄せることができます。(キロオーバー未経験のワタシが言うのもアレですが)

で、ラインの号数を落とす効果についてですが、巷では「飛距離が向上した」、「取れないアタリを取れるようになった」、「もはや別世界」などと言われています。

ワタシの場合はどうか。

PE0.8号から0.6号に変えた。

結果・・・・・劇的な違いが分からぬ。申し訳ない。エギの飛距離が気持ち伸びたなぁ、くらいはありますけど、劇的ではないです。ただし、ワタシは別の釣りでPEラインの2号を使用していますが、それと比較すると「ラインの太さの違いによる使用感」を強烈に感じることができ、「細いラインにはメリットあるよなぁ」としみじみ思っているところです。

いずれにせよ情けないハナシですが、ワタシのような下手っぴには0.8号と0.6号の違いによる効果を強烈に実感することができません。

スキルアップして「細いラインがぜったいにいいよ!0.2号落とすだけでもはや別世界!」とか言ってみたい。

ただ・・・・下手っぴなりに細いPEラインのポテンシャルをフルに発揮するには注意すべき点があるということは分かりました。

それは、「リールのスプールに表示された量をきっちり巻くこと」です。まぁ、エギングに限らず基本的なことなんですけども。

スプール
ラインはきっちり巻きましょう!

エギング専用のリールの多くは、「0.8号のPEラインを150mストック」を基準に設計されています。

それもあってか、巷ではPEラインの多くが、その号数にかかわらず「150m」で販売されています。で、ワタシのリール、セフィアBBの場合、0.8号であればキッチリ150mストックできますが、0.6号の場合は200mです。

結果、市販されている0.6号のPEラインを150mキッチリ巻いても、50m分スプールが余ることになります。

ラインは、スプールに表示されている量をきっちり巻くことで、ラインの能力を最大限に発揮できます。

例えばキャスト。ラインを巻く量が少なく、スプールに余裕がありすぎると、ラインが放出されるときにラインとスプールの角が接触し抵抗が増すため、飛距離が落ちます。

あとエギングならではのラインの送り込み。キャスト後、エギを着底させるためベールを起こし、エギの沈下に合わせてラインを送り込んでいくのですが、スプールに余裕がありすぎると、スプールの角にラインが引っかかり、ラインの放出が止まってしまう場合があります。

スプールの角

メタルジグとか重い仕掛けであれば、スプールに余裕があっても、ルアーの重さに引っ張られてラインががんがん放出されるのですが、エギのように浮力のあるルアーの場合、エギが沈下する力でラインを引き出すことができない場合があります。

ラインが止まって「底に付いたかな~」と思ったら、ラインがスプールの角に引っかかっていただけだった、っていうのはワタシの体験談。

まぁ、そんなときは手でラインを送り込んでやればいいだけですが、ラインがスプールに対し適量である場合は、エギの沈下に合わせて「ぱらぱら」とスムーズにラインが放出されやすくなります。

したがって、PEラインの号数を落とすことで、スプールに対してラインの量が適量を大きく下回る場合は、150mではなく200mの商品を買う、または不要なラインで下巻きをして調整するとよいでしょう。

ラインを細くしたんだが、何か使いにくくなったなぁ、飛距離がでないなぁ、と感じたときは、スプールに対するラインのストック不足が原因かもしれません。

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4本編み?8本編み?

初心者の方は、同じメーカー、同じ長さ、同じようなパッケージデザインのPEラインなのに値段が倍近くも違う!何コレ?と戸惑うことがあるかと思います。

この違い、PEラインの構造の違いに起因する場合がほとんどです。

PEラインは、複数の細い糸を編み込んで作られていますが、その構造の代表的なものが「4本編み」と「8本編み」です。

こちらが8本編み。文字通り8本の繊維を編み込んで1本を成すPEライン。

エギング用ライン 8本編み
8本編みのPEライン。4本編みよりも引っ張り強度が強い。

こちらが4本編み。文字通り4本の繊維を編み込んで1本を成すPEライン。

エギング用ライン 4本編み
4本編みのPEライン。8本編みよりも摩擦に強いとされる。

で、値段が倍近くも違うこの両者の違いは何か?

まず、8本編みの方が引っ張り強度が強いです。写真の製品の場合、0.6号で8本編みの引っ張り強度のMAXが5.8kg、4本編みはMAX5.4kgの重さです。

また、同じ号数(太さ)の場合、編み込んである繊維1本あたりの太さが4本編みの方が太く、8本編みの方が細くなります。

この違いから・・・・

8本編みの方が、表面が滑らかになります(編み込む繊維の本数が多いほど表面が滑らかになる)。この結果、キャスト時にガイドとの抵抗が小さくなるため、飛距離が出やすいとされています。

これに対し、4本編みは、繊維1本あたりが太いので、摩擦に強いと言われています。

他にも、細かな違いがあるようですが、おおむねこんな感じ。

で、どっちを選べば良いのか?

どっちでもよいのではないでしょうか。8本編みの方が、滑らかでキャスト性能がよい、なんて書きましたが、これはあくまでも理論上のハナシ。ごく普通のエギンガーが、実際の現場で両者の決定的な差を感じることは難しいでしょう。まして編み込み本数の違いが釣果を左右することもレアケースでしょう。

財布と相談して決めてください。

なお、そんなワタシは8本編みを使用しています。理由は、強そうだから。すみません。

PEラインの比重

通常のPEラインは、比重が低く、水に浮き、ゆらゆらと海面を漂います。

ゆえにPEラインは、風や潮流の影響を受けやすく、場合によっては海面でラインが大きな弧を描くため、エギ・ライン・釣り人を一直線にキープすることが難しい。

で、これが初心者にとってはちょっとしたストレスになります。あ、ワタシもです。

そんなアングラーの悩みを解決すべく、昨今は『高比重PEライン』なるものがリリースされています。

何でもPEラインでありながら、ナイロンライン並の比重を実現している。つまり、ラインが沈みやすい。その結果、ラインが海面を漂いにくく、エギ・ライン・釣り人を一直線にキープしやすいよ!という夢のようなライン。

やっかいなPEラインのふわふわ感が緩和されるので、個人的には非常に気になる『高比重PEライン』。

これからエギングを始める方はこちらを選択してもよいかも。もちろん、エギングの基本を学ぶ、ということで通常のPEラインを選択しても問題なしです。

ワタシも、次にラインを新調するときは、高比重PEにチャレンジしてみるかもです。

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PEラインとリーダーの関係

リーダー
エギングにリーダーは必須です!

PEラインのみでエギングしたらダメ絶対

PEラインのみでエギング、できなくはないですが、はっきり言って無謀です。絶対に『リーダー』と呼ばれるラインを結んで、その『リーダー』の先にエギを結んでください。たとえ面倒でも。

つまり、エギングにあたっては、「○○ノット」と呼ばれるラインとラインを結ぶ作業、初心者的には超面倒な作業を避けて通ることができないのです。俗に言う『ラインシステムを組む』というやつです。ここは初心者のがんばりどころ。

ラインシステム
FGノット。初心者を悩ませるラインどうしの結束・・・

リーダーが必要な理由、ラインとラインの結束の詳細については、こちらの別記事にまとめているので、参照してください。

リーダーの号数の選択

リーダーは、フロロカーボンラインを使用してください。ナイロンでもいいけど、リーダーを結ぶ理由の第一が根ズレ対策なので、ここはおとなしく根ズレに強いフロロカーボンラインで。

で、当然に湧いてくるのが、「何号のリーダーを結べばよいの?」という疑問。

結論は、0.8号くらいのPEラインだったら、2号前後のリーダー、です。なお、ワタシの場合は、0.6号のPEに1.75号のリーダーです。これが基本で、秋はリーダーを1.5号にすることもあります。

リーダー2
リーダーは、PEラインよりも強度を弱くしましょう。

ちなみに、PEラインとリーダーの組合せを決める基本的な主な視点は・・・・

1、リーダーをPEラインの強度よりちょっと弱いくらいに設定する

2、岩場など根の荒いポイントでは、太めのリーダーを結ぶ

3、狙うイカのサイズによって太さを調節する

で、初心者的には「1」の視点が重要だと思います。PEラインよりも強いリーダーを結ぶと、根掛かりが原因でラインブレイクする際に、PEラインとリーダーの結び目で切れてしまう可能性が高まります。これ、とてもやっかい。

下手をすると、ラインブレイクの度にリーダーを組み直すという悲惨な事態に。熟練者であれば、風があろうが暗闇だろうが、さくさくとラインシステムを組み直すことができるのでしょうが、初心者はそうはいかない。あ、ワタシもです。

釣行の大半をラインシステムの組み直しに費やした、なんて日には、冗談抜きでいい歳こいたオトナが半泣きです。※経験あり・・・。

ところが、リーダーの強度の方が弱ければ、エギとリーダーの結び目でラインブレイクする可能性の方が圧倒的に高くなります。エギのロストも半べそかきたくなりますが・・・・「時は金なり」です。リーダーの結び直しとエギの結び直しを比較すると、修復に要する時間が段違い。

もし、リーダーの強度の方が弱いにもかかわらず、PEラインとリーダーの結び目が切れてしまうことが頻発する場合は、ラインシステムをきっちり組めていないことになります。以前のワタシがそうでした。

ちなみに現在のワタシは、写真のような「ノットアシスト」なるアイテムを使ってラインどうしを結束しています。

ノットアシスト
不器用でも簡単にFGノットを組むことができます!

おかげさまで、PEラインとリーダーの結び目で切れることはほとんどなくなりました。

リーダーの長さは?

これ、アングラーによって異なると思います。長め、短め、いずれも根拠があって初心者を悩ませますが、ワタシは1メートル前後にしています。

この長さに落ち着いた理由のひとつめは、これより長すぎるとキャスト時にPEラインとリーダーの結び目がガイドに干渉してしまい、飛距離が落ちるから。

ふたつめの理由は、これより短すぎると、ラインシステムを組み直さなければならない可能性が高まるから。

エギングは、ボトムを中心に探っていく釣りなので、どうしてもリーダーがダメージを受けます。傷ついたリーダーは、不要なラインブレイクの原因になります。貴重な1パイのアオリイカをリーダーの損傷によるラインブレイクで獲り逃した日には・・・・。

したがってリーダーは定期的にチェック、ひと撫でして「ざらり」とした感触、つまり傷が確認されたならば、その部分はカットしてエギを結び直す必要があります。したがって、リーダーにはある程度の長さ的な余裕が必要です。

で、ワタシの場合、それが1メートル前後であると。

地磯など、根が荒いフィールドをメインとする場合は、キャスト性能を犠牲にしてでも、リーダーは長めにとった方がよいでしょう。初心者にとって、ラインシステムの組み直しは時間の浪費、釣り人の敵です。

フッ素系ラインコーティング材は必要か?

釣具屋さんに行けば、必ず鎮座している「PEにシュッ!」あるいはこれに類するラインコーティングスプレー。

peにシュッ!
ラインコーティング材。その効果は未知数・・・

何でもひと吹きすれば表面滑らか。フッ素?何それ?よく分からないがとにかくイイ感じの成分がラインを摩擦から守るよ!よって飛距離アップ!ライントラブル激減!ライン寿命アップ!を謳う商品です。

恥ずかしながら、ワタシはこの手の理系的なハナシはさっぱり分からないのですが、ライントラブルにより時間が浪費されるリスクを極力排除したいワタシは、ワラにもすがる思いで釣行前に必ずコイツをシュッとして現場に出発しています。

これの効果かどうか分かりませぬが、なんとエギングにおける深刻なライントラブルは今のところゼロ!

まぁ、出発前の儀式、あるいはお守り的な感じで使っています。

エギング用ライン選び、まとめ

1、絶対にPEラインを使う

2、PEラインの号数は0.8号とか0.6号とか。慣れてきたら号数を落としてみる

3、4本編み、8本編みは財布と相談して

4、高比重、ノーマルはピンときた方で

5、2号前後のフロロカーボンラインをリーダーとしてラインシステムを組む

6、初心者は、PEラインよりも強度が弱いリーダーを結束する

7、フッ素コーティングスプレーは好みで

以上です。これからエギングを始めるみなさんが、「ラインシステム作り」でエギング嫌いになりませんように。

関連記事:初心者必見!エギング用リールの選び方

関連記事:FGノットは、ノットアシストで解決!

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