自転車通勤用レンウェア(雨具)選びのワタシ的3大要素

自転車通勤の雨具(レインウェア)について悩んでいる方って少なくないと思います。そのような方々のために、僭越ながらワタシの持論を展開させていただきます。

朝から雨が降った場合、基本的にはクロスバイクを使用せず、公共交通機関で通勤する素直なワタシです。

しかし、『午後から雨が降るかもしれないし降らないかもしれない』という何とも判断に迷う日は、雨具を携行してクロスバイクにライドオン!

「雨の日は乗らない!」という方にとっても、レインウェアは必需品でしょう。備えあれば憂いなし。

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目次

レインウェア選びの3大要素

自転車通勤用にレインウェアを選ぶ際のポイントはズバリ以下の3点でしょう。

デザイン

機能性

価格

それぞれの要素について、ワタシなりに説明したいと思います。

デザインは最重要ポイント

レインウェア、そう滅多に着用するモノではありませんが、自分の気に入ったデザインであれば、憂鬱な雨の通勤が少しだけ楽しくなるハズです。

個人的には最も妥協してはならない要素だと思います。

ショッピングサイトを徘徊すれば、雨の日でもクロスバイクにライドオンしたくなるような、良い感じのデザインの雨具が出回っており、物欲が刺激されます。

これは!と思うデザインのものを予算の範囲内で妥協せずに探しましょう。

機能性-レインウェアに求められる3つの機能

雨から己の身を守ること、それがレインウェアに課せられた使命です。この使命をまっとうするためには以下の3つの機能が求められると考えます。

防水性(耐水圧)

透湿性(透湿度)

携帯性

防水性とは

防水性は、『水の染み込みにくさ』です。

その性能は、『耐水圧』という数値で表されます(単位mm)。この数値が高いほど防水性が高いと言えます。

例えば、傘の耐水圧は250mm~500mmだそうです。また、コンビニなどで販売されているカッパの耐水圧は2,000mmだそうです。透明のアレです。

また、雨の強さを耐水圧で表すと、以下のようになるそうです。

20,000mm 嵐

10,000mm 大雨

2,000mm  中雨

300mm   小雨

コンビニのカッパは、耐水圧は2,000mmなので数値上は中雨までは耐えることができるスペックです。

「大雨の日は自転車に乗らない!」という人は、コンビニの透明雨具で必要にして十分!という結論を持ちそうですが、これは大きな誤り。

なぜなら、自転車に乗るということは、『サドルに座る』ということ。これがくせ者で、体重75kgの人が濡れた地面に座ったときに座面にかかる圧力が約2,000mmと言われています。

つまり、小雨でも濡れたサドルに座ると中雨程度の圧力がお尻にかかることになります。

雨具が破れているわけでもないのに座っているうちに何故かお尻がジワリと濡れてしまった・・・・という経験をした人いませんか?

座ることによってレインウェアの耐水圧を超える圧力が座面にかかった結果、残念なことに水が染み込んでしまったのです。

つまり、サドルに座ったときに座面にかかる圧力を考慮すると、コンビニ雨具は力不足であると言えます。

また、たとえ小雨でも自転車の走行スピードに応じた風圧とともに、それなりの水圧で雨水をボディで受けることになります。

これらのことを考慮すると、自転車の場合、一般的に10,000mmの耐水圧のレインウェアが望ましいと言われています。

透湿性とは

透湿性とは、『蒸れにくさ』です。

ウェア内の水蒸気状態の汗を生地の外に追い出す、透過させる性能です。

この性能が高いと、それなりの運動をしてもウェア内は蒸れない、ベトつかない、故に快適!となるわけです。

この生地の機能は、生地1㎡あたり、24時間で何gの水分を透過できるかという『透湿度』とよばれる数値で表されます。

なお、1時間あたりの一般的な発汗量は、次のとおりだそうです。

安静時:約50g/時間

軽い運動:約500g/時間

ランニング等の激しい運動:約1,000g/時間

自転車通勤は、軽い運動と激しい運動の間に位置づけられるでしょう。

このことを考慮すると、自転車通勤用のレインウェアの透湿度は、最低でも5,000g、欲を言えば8,000g以上はあった方が望ましいようです。

携帯性とは

自転車通勤において、レインウェアの持ち運びやすさはとても重要。

小さく畳むことができ、さらに軽量であれば、雨具をカバンに忍ばせるハードルが下がります。コンパクト・軽量であればあるほど、レインウェアを携行する確率が上がるはず。

その結果、不意の雨でカラダもココロもずぶ濡れとなるリスクを回避・低減することができるでしょう。

価格-素材とその費用対効果

防水性(耐水圧)と透湿度を高レベルで実現した、最強の防水透湿素材がゴアテックスです。

ゴアテックスが最強素材のひとつとして君臨している。でもね、コレ高いんですよね・・・

実際にスポーツブランドやアウトドアブランドが展開するレインウェアの最上位モデルには、ゴアテックス素材が使用されています。

最上位モデルに使用されるだけあって、ゴアテックスのレインウェアはとにかく値段が高い。庶民が気軽に購入できる値段ではございません。

ちなみに上記のアイテム、上下別売りです。上着だけでこの値段です。かっこいいですけどね・・・・。ちなみに、下はこんな感じ。

機能的には間違いないのでしょうが、如何せんプライスが庶民のキャパをオーバーしている。少なくとも気軽に購入できるモノではございません。

そこで個人的に狙いどころと思うのは、各メーカー、ブランドのエントリー~中位モデルで採用されている、メーカーやブランドが独自開発したオリジナルの防水透湿素材で作られているレインウェアです。

例えば、アウトドアブランドの場合、The North Face(ノースフェイス)なら『ハイベント』、Patagonia(パタゴニア)なら『N2No』、Colombia(コロンビア)なら『オムニテック』、mont-bell(モンベル)なら『ドライテック』みたいな感じで、各社オリジナルの防水透湿素材を開発しています。

ゴアテックスと比べると、随分お求めやすい価格です。上下セットで、ゴアテックス素材の半分以下の値段で購入可能です。

また、ゴアテックスであるにもかかわらずリーズナブルなアイテムを展開しているブランドもあります。下記のMont-bell(モンベル)のレインウェアが有名です。

たまにしか着用しない雨具に何万円も出費できない、しかし所有するからにはそこそこの機能が備わってなきゃヤダ!という庶民のワガママに応えてくれるのが、これらのメーカーオリジナルの『ゴアテックス的』防水透湿素材だと思います。

まぁそれでも決して安くない、むしろ高い買い物になってしまいそうですが。

こだわる人は自転車専用にデザインされたものを

自転車に乗るときの姿勢などを考慮してデザインされた、サイクリング専用のレインウェアもあります。

上記モデルの素材はゴアテックス。自転車に乗ったときの前傾姿勢を考慮して、前身頃が短く、後ろ身頃が長く取られています。

また、ヘルメットをかぶることを前提としてフードがデザインされていたり、リフレクターが付いていたり、ストレッチ性のある素材が採用されていたり・・・・

とにかく各所に工夫が施されています。自転車通勤者のかゆいところにガンガン手が届いています。

レインウェアは多機能アパレルである

ちなみに、レインウェアはウィンドブレーカーの代わりにもなるので、春、秋、初冬の自転車通勤用のジャケットとして日常的に使い回すことが可能です。

また、アウトドアブランドのモノなんかは、マウンテンパーカーとして普段着として着回すことが可能です。

レインウェアを『通勤着+普段着+雨具』として位置づければ、アウターを購入する感覚でちょっと高めのかっこいいアイテムを購入する!という選択もありだと思います。

というか、ワタシならそうします。

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そんなワタシは、フィッシングウェアを流用(爆)

ここまでそこそこの熱量でレインウェアについて語ってきたワタシですが、何とワタシが使用している雨具は、まさかのフィッシングウェア、釣り用です。

スミマセン、自転車通勤用に改めてレインウェアを購入していません・・・・。

ワタシが絶賛使用中なのは、SHIMANO(シマノ)のフィッシングウェアです。もちろん上下セットのエントリーモデルです。

素材は、SHIMANOオリジナルの防水透湿素材『DRY SHIELD(ドライシールド)』であります。

ちなみにスペックはメーカーによると以下のとおり。

耐水圧:10,000~20,000mm

透湿度:4,000~8,000g

耐水圧は自転車通勤に求められる数値を超えていますが、透視度が自転車通勤用としてはやや低いです。

まぁ、透湿度については、釣りは自転車よりも運動量が少ないし、エントリーモデルなのでこんなもんかと。

片道6km程度の自転車通勤なので、レインウェアとしての機能に大きな不満はありません。

パンツについては、スピーディに脱ぎ履きができるようデザインされており、突然の雨に素早く対応できます。

また、裾を絞ることができるので、クランクに裾が巻き込まれることもありません。

ただ、正直なところ普段着として着回すには厳しい。何しろ釣り用ですから。

普段着&通勤着&雨具として、アウトドアブランドのクールなデザインのレインウェアが欲しい!

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