自転車通勤、冬の服装、アウター選びでこだわるべきポイントはここ!

冬の通勤時間。ストリートを観察すると、防寒対策が中途半端な自転車通勤者をよく見かけます。

まぁ、どんな格好で自転車に乗ろうが各人の自由なわけで、ワタシのようなオッサンにどーのこーの言われる筋合いはないのでしょうが・・・・

それでもやはり言いたい。

「ちょっと気をつけるだけで冬の自転車通勤がすげー快適になるぞ」と。

今回はバイク通勤、夜釣りなど防寒対策がシビアに求められる環境に身を置いてきたワタシが、冬の自転車通勤のアウター、インナーについて私見を述べさせていただきます。

なお、ワタシのファイナルアンサーは、『普段着でも使えるデザインのレインウェアで防風、安価な薄手のダウンジャケットで保温』であります。

関連記事:冬の自転車通勤、防寒効果を高める3アイテム

目次

自転車通勤のアウター選びでこだわるべき4つのポイント

防寒対策は、防寒を『防風』と『保温』の2つの要素に分け、それぞれについて適切な処置を施す必要があります。

そして自転車通勤のアウターに関しては、冷気の侵入を防ぐ『防風』を優先して選ぶべきです。

こだわるべきポイントは以下の4つです。

(1)素材

(2)首まわり

(3)手首まわり

(4)フロントの『二重構造』

アウターの素材

例えば、ウール素材のピーコートやダッフルコート、キルティングジャケット・・・・いずれも通勤用アウターの代表選手です。

ウールは保温性の高い素材ではありますが、風を通しやすい素材です。通常の通勤では問題にならないのですが・・・・自転車では、ウールを風がガンガン突き破ってくるので、ウールのストロングポイントである保温能力を発揮することができません。

残念ながら我々自転車通勤者は、『カッコイイ、クールだ』という理由だけ通勤用アウターを選ぶことができないのです。

防風性が高いか否か。これをアウター選びの最優先事項としなければならないのです。

では、どのような素材が風を通さないのか?

答えはカンタン。『水を通さない素材=風も通さない防風性の高い素材』です。

つまりレインウェア、あるいはその要素を積極的に取り入れているアウター、これが冬の自転車通勤に最適な素材だと言えます。

ゴアテックスが最強素材ですが、その分お値段が高いです。各社が独自に開発している防水素材で作られたウェアでも機能的に十分だと思います。素材に関しては、別記事「自転車通勤用レインウェアの選び方」をご覧ください。

ちなみに、写真のアウターは、ワタシが数年前から使用しているレインウェアの機能を備えたジャケットです。

関連記事:自転車通勤用レインウェアの選び方

冷気をブロックできる首まわり

まず気にしていただきたいのが、首まわり。防風的には顎までしっかり覆うことができるアウターがお薦めです。

いくらボディの素材が防風的にばっちりでも、首まわりが無防備では防風素材の性能が十分に発揮されません。

こんな感じの首まわりのデザインだと防風効果が高いです。これにネックウォーマーを装着すれば首まわりの防寒はオッケーでしょう。

冷気をブロックできる手首まわり

手首まわりの作りも重要。マジックテープ等で手首を締め込むことができる作りになっているかどうかチェックしてください。

この機能が備わっていないと、手首からガンガン冷気が侵入します。

ワタシの実感ですが、ビジネス向けのアウターは、ここの作り込みが物足りないです。まぁ、自転車通勤を前提にデザインされていないものが多いので当然ですが。

自転車通勤者は、上の写真のように手首を締め込むことができるアウターを必ずチョイスしてください。

フロントの『二重構造』

アウターのフロントは、ボタンなりジッパーなりで締めることになるのですが、防風的にはここが『二重構造』になっていることが必須です。

『ジッパーだけ』、『ボタンだけ』でフロントを締めるアウターは、容赦なく冷気が侵入します。

一見、密閉性の高そうなジッパーですが、噛み合わせの小さなすき間からガンガン冷気が侵入し、胸部~腹部がじわーっと冷えてきます。

そこで、自転車通勤用のアウターは、上の写真のように『二重構造』を採用しているモノあるいはジッパーに防水処理が施されているモノを必ずチョイスしてください。大事なことなので強調します。必ず、です。

自転車通勤における『保温』を考える

レインウェアを冬の防寒ウェアとして流用する場合、防風性は問題ないのですが、保温性がないため、そのままでは自転車通勤用防寒ウェアとして機能しません。

そこで防寒対策のもうひとつのキーワード『保温対策』を講じる必要があります。

ただ、保温対策はとてもカンタンで、防風性の高いアウターの下に保温性の高いウェアを着込めばオッケー。アウターに対して、ミドラーと呼ばれたりもします。

『アウターで冷気をシャットアウト&ミドラーで衣服内はポカポカ』を追求します。ミドラーの役割は、防風を施したアウターの内側に『空気の層』を作ることです。

空気の層を作る保温性の高いミドラーとしては、ダウン、フリース、ウール素材のウェアが優れています。見た目が温かそうでもコットン素材のウェアは、保温のためのミドラーとしてはパンチが弱いです。

お薦めは、上の写真のようなインナーとして開発された薄手のダウンジャケットです。

フリースなども保温性が高いですが、個人的には薄手のダウンジャケットが断然にお薦めです。

着ぶくれを防ぐため、写真のようにカーディガンタイプのダウンジャケットがインナーには適しているでしょう。

ダウンジャケットの機能は値段に比例しますが、通勤用のインナーとして割り切るならば、量販店で売られている安価なモノで十分だと思います。

ワタシはトップ画像のジャケットに、ユニクロのインナーダウンジャケットを使用していますが、保温性に不満はありません。

というか自転車の漕ぎ方によっては軽く汗ばむこともあるくらいです。

まとめ

自転車通勤用のアウター選びで最も重要なのは防風性です。風の侵入を許さない素材、デザインになっているか徹底的にこだわってください。

暖かさ=保温性は、安価な薄手のダウンジャケットなどで事後の対策が可能ですが、防風性は事後対策が難しいです。

冒頭でも述べたとおり、ワタシのお薦めは、普段着でも使えるデザインのレインウェアで防風、安価な薄手のダウンジャケットで空気の層を作って保温、です。

こんなアウターと・・・

こんなインナーで・・・・冬を乗り切ることができます。

さらにヒートテック的なアンダーウェア(上下)を着込めば防寒的には鬼に金棒でしょう。

しかもこの方法だと、何と夏以外の3シーズンを1着のレインウェアでフォローすることができちゃいます!もちろん雨対策もばっちりで、何気に合理的な選択ではないか?と思うのですがいかがでしょうか?

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