海釣りの人気ターゲット、メバル。そんなメバル釣り、いわゆるメバリングを続けて早10年。永遠の初心者かつオッサンであるワタシが、今宵も陸っぱりアングラーの夢、『尺メバル』を求め、漆黒の闇に出撃します。
目次
メバル釣りの魅力①~愛くるしい姿
メバルは『目張』と書くそうで、字のごとくその特徴はなんと言っても大きく張り出した目。
まぁ感じ方は人それぞれですが、この大きなくりくりした目を見る度にワタシはオッサンのくせに「可愛いなぁ、愛くるしい姿だなぁ」と思うのです。まぁ、最終的にはワタシら家族の胃袋にインされてしまうのですが。
ターゲットのフォルム、ビジュアルというのは、釣り人にとってその魚を釣る意味・意義・モチベーションに大きくかかわっています。
メバルについて言えば、主にその大きな目に起因する愛くるしさが多くのアングラーに追い求められる理由のひとつになっているのは間違いないでしょう。
いやぁ、とにかく可愛いんですよね。ただ、『夢の尺メバル』は可愛いくないらしいですが。
メバル釣りの魅力②~トルクフルな引き
メバルはいったん針掛かりすると、可愛いくせにぎゅんぎゅんロッドを曲げるトルクフルな引きで釣り人を楽しませてくれます。
陸っぱりで釣れるサイズはせいぜい20cm前後で、釣りのターゲットとしては小物の部類です。
地域にもよるでしょうが、20cmを超えると『良型』との賛辞が送られるターゲットです。
が、侮るなかれ。
18~20cmまでサイズなら、「きゅんきゅんきゅん」という感じでロッドを絞ってきます。
20cmを超えると、個体によっては「ごんごんごん」とロッドを叩き、『そこに居座って動かないぞ』的なパワフル、トルクフルなファイトを魅せてくれます。
とにかく姿とサイズからは想像できない引き味です。人間はギャップに弱い生き物ですが、メバルはまさにソレ。
人間の弱さをドンピシャでついてくるお魚さんです。ビジュアルとファイトのギャップにワタシ達釣り人は魅了されてしまうのです。
メバル釣りの魅力③~簡単に釣れるが・・・奥が深い
はっきり言ってメバル釣りはカンタンです。個人的なメバルに対する評価は、誤解を恐れずに言えば『居れば食ってくる魚』です。
したがってメバリングは『居場所を見つける釣り』だと思います。もちろん異論は認めます。
そこに魚がいれば、あとは仕掛けを通すだけ。小難しいテクニックは不要。誰でもメバルを釣ることができます。
ワタシはエギングもやるのですが、エギングと比較するとメバル釣りはテクニックの点においてはその数倍カンタンです。
仕掛けを投げる、リールをゆっくり巻く、そこに居れば食ってくる、そんな魚です。仕掛けを数回通して反応無ければ、今そこにメバルは居ない。そんな魚です。
さらには、その仕掛け・道具そのものが単純明快シンプル簡単です。
ロッド、リール、ライン、ジグヘッド、餌やルアー。以上。
何だかこう書くとメバリングは単調で退屈で魅力のない釣りに思えてしまいますが、否。
そもそも居場所を探すという行為が単純そうで奥深いです。単純にメバルの居場所を見つけるだけならそんなに難しくないです。カンタンです。
ワタシが釣りをするエリアでは20cmを超えると良型と評されますが、その良型の居場所を見つけ、さらに狙って釣るとなるとこの釣りの難度が少し上がります。それなりの試行錯誤が求められます。そこにこの釣りの奥深さがあると思うのです。
そしてその先に『夢の尺メバル』があるのです。(地域によってはカンタンに釣れるらしいですね)
メバル釣りの魅力③~とにかく美味!
刺身、煮る、焼く、揚げる。あらゆる調理法で我々の舌をうならせる魚、食材としての高いポテンシャルを持つ魚。それがメバルです。
メバルがスーパーの鮮魚コーナーに並んでいることはレアケース。メバルを食べることは釣り人の特権です。
メバルは白身の魚です。繊細でほんのり甘くそれでいて芯のある味わい。刺身にすればほどよい噛み応え、塩焼き煮付けなど火を通せば柔らかく溶けるような食感です。
上手に表現できないのですが、とにか美味いです。他の魚で代替することが難しい、この魚ならではの味わいがあると思います。
美味い魚を食べたい。だからメバルを釣るのです。
煮付け(ド定番)。『ぷりぷり』かつ『柔らかくとろける』何とも絶妙な食感です。美味です。
刺身。ほどよい噛み応え、甘くて芯のある味わい。他の魚では味わうことが難しい味です。美味です。
塩焼き&味噌汁。メバルと言えば煮付けが代表的な調理法ですが、個人的には塩焼きの方が好きです。身は甘く溶けるような食感。塩を効かせた皮もスバラシイ。美味です。
そして味噌汁。頭や骨からは柔らかく優しい味の出汁をとることができます。美味です。
写真はありませんが、素揚げもまた美味です。
とにかく旨いメバル。
・・・・だからワタシは今宵も晩のおかず、酒の肴を求め漁港に出撃するのです。
そう、尺メバルを夢見ながら。