自転車保険or個人賠償責任保険~自転車通勤のリスクに備える。

毎日の自転車通勤。ワタシ達自転車通勤者がどれだけ安全運転に努めても、歩行者とぶつかる、加害者になる、損害賠償請求される、というリスクを完全に排除することはできません。

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とりわけ、ワタシが乗っているクロスバイクを初めとするスポーツ自転車は、ママチャリよりもはるかにスピードが出ます。

ロードバイクなんて「エンジン積んでるよね?」っていうくらいスピードが出ます。

ワタシ達スポーツ自転車乗りが万が一加害者となってしまった場合、被害者の被害の程度は、ママチャリのそれよりも大きくなってしまう可能性が高いと言えます。

実際に、1億円近くの損害賠償の支払いを命じられた事例もあるようです。シャレにならないです。

目次

自転車保険はリーズナブル

このような自転車事故のリスクに対し、各社から『自転車保険』がリリースされています。

自転車保険の保険料は、各社月あたり100円台から加入できます。また、高いモノでも月あたり300円台とリーズナブル。

当然、保険料は補償内容と比例するので、各々のニーズに対応した自転車保険を選択するだけです。

加入していない方は積極的に加入を検討したいところですが・・・・実は自転車事故に対するリスクヘッジは『自転車保険』だけではありません。

「自転車通勤はじめたし、とりあえず・・・」的な流れで自転車保険加入すると、保険料を無駄に負担してしまうケースがあります。

個人賠償責任保険が自転車保険を代替する

日常生活の様々な事故やトラブルで発生した損害賠償責任に対応する保険として、個人賠償背金保険があります。

例えば・・・・

●子どもが投げたボールが、隣家の窓ガラスを破損させた

●子どもがケンカして、相手がケガをした

●店舗にて陳列されている商品を落として壊した

●駐車場にて車のドアを開けたところ、隣の車に当たってしまった

●ラーメンの汁がこぼれて、隣のお客さんの服を汚してしまった

などなど。いくらでも列挙できる日常のトラブルに対応するのが個人賠償責任保険です。

で・・・何と!個人賠償責任保険の補償の対象に『自転車で他人をケガさせた、死亡させた』も含まれます。

つまり、個人賠償責任保険に加入していれば、新たに自転車保険に加入する必要はありません。

なお、個人賠償責任保険は・・・

自動車保険

火災保険

家財保険

生命保険

・・・・など他の保険に特約で付帯するのが一般的です。クレジットカードの付帯サービスのひとつになっている場合もあります。

なので、各種保険に加入、あるいはクレジットカードを所持している場合は、これに個人賠償責任保険の特約をつければ自転車事故も補償されることになります。

また、個人賠償責任保険は、上記保険商品等の契約時に「とりあえず」的な乗りで加入していて、そのことを忘れていた、という場合が少なくありません。

また、賃貸にお住まいの方は、賃貸契約と同時に強制加入となる家財保険に個人賠償責任保険が付いている場合がほとんどです。(ちなみに、ワタシはこのケース)

したがって、自転車保険の加入を検討する前に、すでに契約している保険等の契約書を引っ張り出して契約内容をよ~く確認する必要があります。

ここで個人賠償責任保険に加入していたことが発覚した場合は、自転車保険に加入すると、保険料の無駄払いとなる可能性があります。

個人賠償責任保険の良いところ

この個人賠償責任保険。そこそこ優秀な保険商品でありまして、保険料がリーズナブルなことに加え、保険の対象となる人の範囲が広いです。

具体的には、本人はもちろん、配偶者や同居の親族、生計を同じくする別居している未婚の子までがその対象となります。つまり家族全員が個人賠償責任保険の対象。スバラシイ。

なお、ワタシの例で言うと・・・・現在住んでいる賃貸マンションの家財保険にデフォルトで個人賠償責任保険が付帯しているので、ワタシ本人が新たに自転車保険に加入する必要がなく、加えて妻・子ども家族全員の自転車事故を含めた諸々の日常のトラブルがフォローされているため、妻・子どものために自転車保険を新たに契約する必要もない、となります。

実はワタシ、自動車保険に特約として付帯している自転車保険に数年間入っていましたが、家財保険に個人賠償責任保険が付帯されていることを知り、自動車保険の特約は外しました。

そう、冒頭で述べた無駄な保険料を払っていたのは、他でもないワタシ自身だったのです・・・・・。

では自転車保険は不要なのか?

「じゃ個人賠償責任保険でいいじゃん、自転車保険いらないじゃん」となりそうですが、そうでもない。

各種保険等に付帯している個人賠償責任保険の補償内容に物足りなさを感じた場合、例えば補償限度額が高い方がよい、示談交渉サービスをつけたい、などの場合は別途自転車保険に加入した方がよいでしょう。

いずれにせよ、自転車通勤者は、自転車保険であれ個人賠償責任保険であれ、何らかの保険に加入すべきだと個人的には思います。

また、自治体によっては自転車保険等への加入が条例等で義務づけられている、または加入が努力義務となっています。

一度、お住まいの自治体がどのようなルールを設けいているか確認をした方がよいでしょう。なお、ワタシの住んでいる自治体では、「加入は努力義務」です。

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