喫煙ライフ、終わりの始まり。意外とあっさりしたものでした。意を決して病院へ。受付で禁煙治療が目的であることを告げます。喫煙者にとってビッグイベントになりそうな初日・・・・しかしドラマチックなことなど一切ありません。
というか禁煙外来全5回にわたりドラマ性などありません。少なくともワタシの場合はそうでした。
目次
禁煙外来の「適格者」であることの確認
保険適用で禁煙外来を受診するためには、実は次の4つの条件をすべてクリアする必要があるのだ、と医師から説明を受けました。
ワタシ「へ?そうなんすか」
何でも、禁煙治療は厚労省の定めるプログラムに則って行う治療であるから、治療の具体的なことについて医師には裁量がなく、したがってこれから5回、お上から与えられた「決まりごと」に従って型どおりのことをロボットのごとく遂行するよ!みたいなことが医師から告げられました。
その最初の「決まりごと」が禁煙外来保険適用の適格者確認です。以下の4つをすべて満たす必要があり、順次チェックを受けました。
(1)ニコチン依存チェック(5点以上必要)
(2)トータル喫煙数が一定数を超えること
(3)直ちに禁煙したいと思っていること
(4)禁煙治療について文書による合意
4つもありますが、お金払ってまで禁煙しようと思っている方はそれなりのスモーカー。余裕でクリアできます。
ニコチン依存度チェック
正式名称はニコチン依存症に係るスクリーニングテスト(TDS)です。
10項目のうち、5項目当てはまればクリア。ちなみにワタシは8点でした。たぶんスモーカーの平均も8点くらいだろうと思います。気になる方は、上記リンクからどうぞ。
10項目のうち、そのほとんどが「スモーカーあるある」です。回答中、体調がくそ悪いときに吸うタバコの、あの何とも言えない味を思い出しました。
トータル喫煙数が一定数を超えること
正確には「1日の喫煙本数×喫煙年数」が200以上ないとダメらしいです。この数値をブリンクマン指数というらしい。
まぁ一定の喫煙キャリアがあれば誰でも余裕で到達できる数値です。ちなみに34歳未満のスモーカーはこの要件がないらしい。つまり若人であれば、並以下のスモーカーでも保険適用オッケーです。
直ちに禁煙したいと思っていること
お試しで、軽~い気持ちで受診した方も、
「直ちに禁煙したいです、ハイ」
と医師に真剣な眼差しで伝えて下さい。
禁煙治療について文書による合意
宅配便の受取証にサインする感じで、当該文書にサインして下さい。
もちろんワタシは難なくこれら4つをクリアし、適格者として認定されました。
呼気中の一酸化炭素濃度を測定。喫煙レベルを判定
禁煙外来を受診して初めて知ったのですが、スモーカーの呼気は一酸化炭素まみれみたいですね。
まぁ何らかの物質のせいで俺の息は汚いんだろうなってことは認識してましたが、一酸化炭素に汚染されていたのですね。
上の機器にフーって息を吹き込めば測定完了です。即座に一酸化炭素濃度が表示され「喫煙レベル」が判定されます。判定基準は以下のとおりです。
引用元
ワタシの数値は26ppm。ぎりぎり「ヘビースモーカー」にランクインしました。
飲み薬「チャンピックス」について説明を聞く
服用方法や副作用について説明があります。
基本的には他の薬が処方されるときと同じように「どんな薬でも薬である以上は副作用が云々」と型どおりの説明がなされます。
まぁそれなりに覚悟を決めて禁煙治療にやってきたわけですから、「副作用が~」言われても服用するわけで、ワタシはテキトーに医師の説明を聞いてました。
チャンピックスの服用については不安を覚える方も多く、禁煙外来受診ブレーキになっている方も少なからずいらっしゃるようです。チャンピックスについては、別記事で個人的に感じた効果等をまとめています。
関連記事:チャンピックス~気になる効果と副作用
最後に「禁煙手帳」を渡され、服用の実績等を日々記録し、次回の受診時に持参せよと言われます。
初日の終わり
別れ際に医師から
「禁煙に成功したら、タイとかヒラメとか白身魚がびっくりするほど美味しく感じるから楽しみにしなさい」
とエールを送られました。
このようにして記念すべき初日が地味に終わったことをよく覚えています。