禁煙治療で服用することになるチャンピックス。多くの方がその効果に疑問を持ち、またその副作用を気にしてらっしゃるようです。チャンピックスはバイアグラで有名な(?)ファイザー株式会社が製造販売する禁煙補助薬です。
「禁煙手帳p9より」
第1週と、第2週以降では、服用量が異なります。
第1週はクスリを体に慣らすため、服用量が通常の4分の1~2分の1です。
第2週以降、1日2回服用します。
なお、第1週は喫煙しながらチャンピックスを服用します。
服用量が「通常」となる8日目から禁煙スタートです。
目次
チャンピックスの効果
禁煙外来初日に、チャンピックスには2つの効果があることを医師に教わりました。
(1)ニコチン切れ症状を軽くする
チャンピックスを服用すると、タバコを吸ったときと同じ作用が脳内で起こるとのことでした。
ニコチンの摂取により「ドパミン」なる物質が脳内に放出され、こいつのおかげでスモーカーは快感を得ているらいしいのですが、チャンピックスはその「ドパミン」とやらをニコチンを摂取せずして放出させるそうです。
チャンピックスの作用で、タバコを吸わずして身体は軽~くタバコを吸った状態となる。
チャンピックスがタバコの代替物となる、といったところでしょうか。
(2)タバコを美味いと感じにくくする
チャンピックスがニコチンの働きにブレーキをかけるらしく、その結果、喫煙による満足感が激減するとのことです。
「禁煙手帳p4、5より
チャンピックスの副作用
いろいろよからぬ噂が飛び交っているようですが、公表されている主な副作用としては、
吐き気、頭痛、腹痛、便秘、不眠、普段と違う夢を見る・・・・・などがあるようです。
ワタシはどうだったか1 チャンピックスの効果編
「ニコチン切れ症状を軽くする」、「タバコを美味いと感じにくくする」いずれも劇的ではありませんが、確実にその効果を実感することができました。
だからこそ「No Smoke,No Lfe」だったワタシが12週の禁煙治療を完走し、今もなお禁煙を継続することができているのだと思います。
(1)ニコチン切れ症状の軽減について
第2~3週目あたりからその効果を感じました。もちろん「タバコ吸いてぇなぁ」とは思うのですが、そのパワーがとても弱かったです。
ほんの少し我慢することで、喫煙欲求の波をおおむねやり過ごすことができました。計測したわけではありませんが、30秒~1分くらいでしょうか。それくらい我慢すれば、喫煙欲求はもうそこにはありませんでした。
視聴したいと思ったテレビ番組を見逃して、一瞬悔しいけど、すぐに「まぁいっか」と思うときありますよね?それと似た感覚で喫煙の衝動と向き合うことができました。
スモーカー時代、喫煙のインターバルが1時間を超えたあたりから、怒濤の喫煙衝動に襲われていたワタシからすれば、それはもう悟りの境地と言っても過言ではなかったです。
(2)タバコの味について
禁煙補助薬を服用すると、タバコが激マズになる。一口吸っただけで強烈な吐き気を覚えるため、服用している間は喫煙の「た」の字も聞きたくない・・・という効果があるらしいと諸先輩方から伝え聞いていたワタシ。
しかし実際はもっと地味~な感じで、しかし確実にタバコの味覚に影響が現れました。
セブンスター(タール14mg、ニコチン1.2mg)をどれだけ強く吸っても「ガツン」と来ない。肺活量の限りを尽くしても吸いごたえがまるでないのです。
タバコがただの「空気」になってしまいました。
普段吸う銘柄よりも軽いタバコを吸っても吸った気がしない・・・・アレのもっともっと手応えのないヤツです。
フィルターをくわえて一生懸命チューチューやってる自分がとてもアホらしく思えてきました。
ワタシはどうだったか2 チャンピックスの副作用編
ひとつつだけ自覚できた「副作用」がありました。それは「普段と違う夢を見る」ことです。
基本的にワタシは「夢は見るがそれを覚えていない」タイプの人間です。しかしチャンピックスを服用している期間は、やたら鮮明な夢を見ました。
家族や職場の人間など、通常のワタシの夢にはほとんど登場しない人物がバンバン現れました。
これがワタシにあらわれたチャンピックスの「副作用」です。副作用にリストアップされてなかったら、クスリのせいとは思わなかったでしょう。
まとめ
ワタシが喫煙の「無意味さ」を自覚・実感するにあたり、チャンピックスはドンピシャなサポーターとして機能してくれたようです。
結果として楽~に12週間の治療期間を完走することができました。
ただしチャンピックスはあくまでも「補助剤」なので、服用しても喫煙欲求がゼロにはなりません。禁煙達成にはプラスアルファのメンタルと言いますか、自力要素的なモノがどうしても必要です。