ワタシは禁煙外来について、大きな誤解をしておりました。その「誤解」さえなければ、もっと早く禁煙に挑んでいたのになぁ、もったいことしたなぁと思います。
それは、禁煙外来(保険適用)は、生涯に1度しか受けることができない、という誤解です。
スモーカーだった頃は禁煙に興味関心ナシでしたので、このようなテキトーな思い込みでもって禁煙外来というものを把握しておりました。
ワタシのなかで禁煙外来は「ここぞ」というときのファイナル・ウェポンとして位置づけられていたのです。
目次
禁煙外来は何度でもチャレンジできる
見出しのとおりです。以下の条件を満たせば、何度でも禁煙外来を保険適用で受けることができるようです。
初診日から1年を経過していれば、保険適用で再受診OK
※1年を経過していない場合、完全自己負担
この条件は、禁煙外来の受診中に知ったのですが、「何度でもトライ可能」をもっと早く知っていれば・・・と少しだけ自分の無知を悔やみました。
なぜなら、禁煙に成功する・失敗するにかかわらず、禁煙外来を受診すること自体に高い経済効果を期待することができるからです。
節約術としての禁煙外来
以前の記事「禁煙外来の概要」で記載したとおり。禁煙外来にかかる1ヶ月あたりの費用は7,000円弱です(地域差等あるようです)。
多くの喫煙者は、禁煙外来の受診により程度の差こそあれ喫煙にブレーキがかかり、短期的には喫煙本数が減ると思われます。
つまり、
A:通常の1ヶ月のタバコ代
B:禁煙外来1ヶ月分の治療費+禁煙外来失敗により発生するタバコ代
単純に上記AとBを比較して、Bの方が低ければ禁煙に失敗しても経済効果はプラスです。
例えば、2016年現在1箱460円のセブンスターを毎日1箱吸う人が、禁煙外来によって喫煙本数が通常の半分になった場合
A:460円×30日=13,800円
B:6,900円(タバコ代半分)+7,000円(禁煙外来)=13,900円
上記のケースでは100円のちょいマイナス。仮に禁煙外来受診により月あたりのタバコ代が通常の半分を下回れば、その分だけ節約成功、小遣い増加です。
まぁスモーカーが喫煙量を半分以下にするのって決して簡単じゃないんですけど。
スケールの小さな話ですが、短期的な小遣い稼ぎの手段として禁煙外来は機能しうるということです。禁煙に失敗し元の喫煙ライフに戻ったとしても、禁煙外来により浮いたタバコ代は手元に残るのです。あら素晴らしい。
万が一禁煙に成功した場合のビッグな経済効果を夢見つつ、短期的な小銭獲得を追求する・・・・悪くないチャレンジだと思いませんか?
禁煙外来の「期待値」
もちろん、リターンが最も大きいのは禁煙外来など利用せず、自力・根性での禁煙です。
ただしこれは相当に困難なミッション。経験がある方ならよーく分かると思いますが、自力・根性による禁煙は、半日でもしんどいです。(ワタシは2時間でもしんどかったです)
一方、禁煙外来は失敗した場合、治療代をどぶに捨てたも同然です。
「宝くじでも買うべきだった」と多くの人が思うでしょう。
が、果たしてそうでしょうか?
禁煙外来により服用する薬(チャンピックス)を製造しているファイザー社によると禁煙外来を12週間完走した人の禁煙外来開始から約1年後の成功率約50%らしいです。(下記リンク参照)
上記数値の感じ方は人それぞれだと思いますが・・・・ちなみに宝くじの期待値は約50%。1万円がもれなく5000円に化ける自力要素皆無の超ぼったくりゲームです。
禁煙外来はどうでしょう。自力要素満載、現実的に勝利を狙える、チャレンジする価値のあるゲームですよね。素晴らしい。
毎年、宝くじを2万円以上購入している喫煙者は、直ちに其れを禁煙外来の費用にまわすべきです。高確率でお金が増えます。
ワタシの持論「夢への投資、宝くじより禁煙外来」