禁煙外来~第1週は喫煙が認められているがゆえの苦しさがある

タバコに限らず、依存症からの脱却は3日、1週間、1ヶ月の壁がある・・・・と言われますが、ワタシの場合はどうだったのか。最も辛かったのは、何と喫煙が認められる第1週でした。

目次

第1週の喫煙記録

最初の週は、禁煙をしながらチャンピックスを服用する期間です。第1週は言わば過渡期、慣らし運転的な位置づけです。

禁煙治療でありながら、喫煙が認められるところがこの禁煙外来の「売り」であり、「楽に禁煙できますよ」の象徴だと思うのですが・・・・

 

ワタシは、その第1週が、とても、とても、辛かった

 

なお、第1週の喫煙の記録は、以下のとおりでした。

 

第1週が辛かった理由① 自由に吸えるのに、本数制限をやってしまった

上記7日間喫煙本数が『切りの良い数字で不自然である』と思った方、鋭いです。

禁煙外来に突入したワタシは、手始めに本数制限、いわゆる『減煙』を試みたのです。

なお、ワタシはスモーカーとなって以来、喫煙本数の上限を定めるなどの本数制限をほほとんど行ったことがありませんでした。

本数制限は何だか窮屈な感じがして、タバコが不味くなるのです。結局『吸いたいときに吸いたいだけ吸う』をモットーに、これまで心の赴くままにプカプカやってました。

しかし!ワタシは禁煙を決意したのだから、今現在喫煙が認められている状況に甘えてはイカンのであり、第2週からスタートする「完全禁煙」に向け、今現在の生活に何らかの変化を加える必要があるのではないか?

と柄にもないことを考えました。

そこで『禁煙』の前にまず『減煙』の実践を試みたのです。

1日あたり1.3箱吸っていたので、とりあえず「1日1箱」を目標として掲げ、人生初の本格的本数制限を開始しました。

1~4日目がきっちり20本なのは、本数制限の成果です。

ただ・・・・これ、本当に辛かったです。

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本数制限−『ちょっとだけ我慢』が実は最もキツい

日課であった朝イチのスモーキング@ベランダ。

普段なら至福の時間のなのですが、本数制限のせいで「これ終わったら、あと19本しか吸えないのか・・・・畜生」となってしまうのです。

心の赴くままに吸ってしまうと、晩飯以降のタバコが無くなってしまい、これは絶対に避けなければならない。ならば、いつもなら吸うはずの場面のうち何回かを我慢しなければならない。

例えば・・・・

昼休みの喫煙本数を3本→2本とする。

この喫煙ペースだと20本超えそうだから「次の喫煙は90分後とする」

などのマイルールを設定する。

しかし、この『ほんのちょっとの我慢』がワタシにとっては拷問でした。

次のタバコタイムまでの90分が永遠に感じるのです。

タバコを我慢すると決断したその瞬間、今すぐ吸いたい!あー吸いたい!てか吸っちまえ!が昇り龍のごとく飛び出し、脳内を完全制圧するのです。

ワタシの脳内

「喫煙してぇ喫煙してぇ喫煙してぇ喫煙してぇ喫煙してぇ喫煙してぇ喫煙してぇ喫煙してぇ喫煙してぇ喫煙してぇ喫煙してぇ喫煙してぇ喫煙してぇ喫煙してぇ喫煙してぇ喫煙してぇ喫煙してぇ喫煙してぇ喫煙してぇ喫煙してぇ喫煙してぇ喫煙してぇ喫煙してぇ喫煙してぇ」

某掲示板みたいになってしまうのです。

シケモク作戦で乗り来ったが・・・

ワタシは『喫煙してぇ』とどう向き合ったか?それは・・・・

 

シケモク

 

半分ほど吸う→全体が傷まないようにそっと優しく先端部を消す→吸い口が汚れぬよう気を配りながら携帯灰皿に保管→次回、コイツに火をつける

これによって脳内の『喫煙してぇ』をある程度緩和、本数削減に成功しました。

お!シケモク作戦いいじゃん!と思った方、是非実践してみて下さい。たぶん半日くらいで惨めで辛い気持ちになります。

タバコが美味くないです。

シケモク作戦は短期的な節約方法としては効果があると思いますが、禁煙方法としてはお勧めしません。『禁煙』に必要な、中長期的な継続性がシケモク作戦にはないからです。

喫煙できる状況でありながら『タバコ吸いてぇ』がずっしりと脳内に居座り自分にわけの分からないプレッシャーをかけてくる・・・・喫煙すれば解決するのだが、ちょっと思うところがあってちょっとだけ喫煙を我慢している・・・・

この『ちょっとだけの我慢』がきわめて困難、あるいはできない。

端から見ればただの『ダメな人』ですが、できないものはできない。この辺が喫煙が病気にカテゴライズされ、問題解決のために医学的なアプローチが必要な理由のひとつになっているのかもしれません。

一般の方には理解しがたいでしょうが、この『ちょっだけ我慢』は本当に辛かったです。

第1週が辛かった理由② 長年苦楽をともにした相棒との別れへのカウントダウン

20余年、いつも側にあったタバコを、ワタシは2度と吸うことがないかもしれない。

なんとも不安な気分になりました。

『楽しいな、ヒャッハー→プカー』がこれから先2度とできない。それはとても間違った人生であるように思えました。

大事なモノをワタシは自分からポイしようとしている。

タバコがない人生をうまく想像することができない。

卒業式前の何とも言えない不安・寂しさと似たようなモードになりました。

この中学生みたいな恥ずかしい感情と本数削減による『ちょっとの我慢』へのストレスがコラボして、最初の1週間が禁煙治療期間で最もキツい時期となりました。

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