アジのサビキ釣り。最高である。釣って最高、食べて最高なアジ。しかし!我々釣り人には帰宅後の最終課題、と言うか極めてやっかいなミッションが残っている。それは、膨大な量のアジの下処理。内蔵取ったり捌いたりのアレ。
釣って大満足。意気揚々と帰宅後、クーラーボックスをオープン。大量のアジを確認し途方に暮れる・・・釣り人あるあるです。
サビキによるアジ釣りの場合、釣果が3ケタに乗ることも珍しくありません。10匹や20匹ならまだしも・・・・30匹を超えたあたりから重労働と化すアジの処理。
しかし!これから説明する方法を用いれば、超絶スピーディにアジを捌くことができるはず。100匹あたり1時間以上の時短を実現することができると思います。
漁村出身の近所の方に教わった方法です。ワタシ、驚愕しました。ワタシが今までひぃひぃ言いながらやっていたあの作業は何だったのか・・・・。みなさんも是非、お試しあれ。
目次
この方法の概要-ワイルド&スピーディ
まずは概要から。以下の手順で処理をします。
1、頭と内臓を同時に手でむしり取る
2、皮を手で剥ぐ
3、3枚におろす
この方法の特徴を一言でいうと「ワイルド&スピーディ」。包丁の出番が少なく、その代わりに「手」をばんばん使います。ワイルドです。そして、一般的に細分化されている作業を「手」で一気にやってしまうので「スピーディ」なんです。
それでは、手順を紹介していきます。
アジの頭は手で落とす!
まずはウロコを落としたくなりますが・・・・そんなことはしなくてよい!この後の工程で一気にやってしまうので。
したがって最初の作業はアジの頭を落とすこと。包丁?使いませんよ。ワイルドに手でいっちゃいます。
アジを手に取ったならば、親指で頭と背中の付け根にある「柔らかくなっているところ」を探り当てます。難しくないです。すぐに分かります。
探り当てたならば、躊躇なく「えいやっ!」と親指を突き刺します。心に迷いがあってはダメ。一気にやっちゃってください!
そのままの勢いで頭を腹側に折ったならば、尻尾の方向に抜きます。そうすると、頭と一緒に内臓もスムーズに引き抜くことができます。
これで頭&内臓を取る作業はおしまい!
キレイに頭・内臓と胴体が分離しました。ここまでほんの数秒です。
アジの皮も手で剥ぐ!
続いて皮を剥ぎます。まずは包丁を皮と身の境目に入れ、皮をぐにぐにと引いて・・・・は?そんな職人的かつ高度な作業なんてやりませんよ。
まずは皮を剥ぐ準備。ここで少しだけ包丁を使います。いちおう、これがこの方法でもっとも難易度が高いミッションです。たいしたことないけどね。
背中側と腹側に「す~っ」と包丁を入れます。深く包丁を入れる必要はありません。頭側から尻尾まで皮が切れていればオッケー。身を返し、反対側も同様に包丁を入れます。
この切れ目が、3枚におろすときの「ガイド線」にもなります。
次に皮を剥ぎます。頭側に指でつまむことができる皮を見つけたならば、それをスタート地点として一気に尻尾側に皮を剥いでいきます。
ぺりぺり!と気持ちよく皮を剥ぐことができるはず!この作業、快感です。クセになりますよ!
はい、出来上がり!ホントにあっという間です。身を洗っておしまい!
あとは己の身をマシーンと化し、粛々と作業をこなしていきましょう!最初は上手くいかないかもしれませんが、釣ったアジは何十匹とあるはず。失敗なんて気にせずに。場数を踏めばいつの間にか職人モードに突入するはずです。
最後に3枚におろして終了!皮を剥ぐときに包丁を少し入れているので、3枚おろしも楽です。
あとは刺身にするなり、フライにするなり、南蛮漬けにするなり貴方のお好きなように!その日のうちに食べきれない分はジップロックに入れ、冷蔵または冷凍すればよろしい。
20㎝前後までのアジなら、この方法で捌くのがベストだと思います!
尺アジ?釣ったことないから分かんね。想像するに、尺アジ級になると手で頭をむしり取ることは難しいかもですが、ウロコを取らずに皮を剥ぐ作業はこの方法が流用できそうです。
開いたアジフライは作れません
ここは公平に、この捌き方のデメリットの挙げておきます。
ひとつめ。定食屋さんにある「背開き」または「腹開き」のいかにもなアジフライを作ることができません。
アジフライは3枚におろして調理するので、こんな感じになります。
味はノープロブレム。美味しいです。保証します!
他にデメリットは・・・・ないね!開いたアジフライにこだわらなければ、絶対にこの方法が時短、簡単、そして気持ちいいです!
料理が大の苦手、魚を捌くなんて神の所業でしょ、なんて思っている男性諸君!そんなド素人にもできる簡単な作業です。さくっとやってしまえば、釣りに対する配偶者の理解を得ることができ、ファミリーでの序列も上昇するはず!是非!