ラインの交換。それは来る釣行に向けて最もモチベーションが高まる瞬間のひとつ。しかし意外としんどい、おっくうな作業であることもまた事実かと思われます。
そこでこれですよ。第一精工の『高速リサイクラー2.0』!これがあれば両手両足を使って、足を攣らせながら行っていたラインの交換作業をスムーズに短時間で終わらせることができます。
また、しっかりとテンションをかけながら新品のラインをリールに巻くことができます!一人で両手両足を使う『セルフ巻き』だと、適切なテンションを掛けて巻く、これがなかなか難しい。
しかしこのような器具を使えば、この問題が実にあっさりと解消されます。
要はコレ、釣具屋さんがリールへのライン巻きに使っているアレです。釣具屋さんのレジカウンターの奥などを観察してみてください。
コレ的なモノがあるはず。
すなわち本機は、プロ仕様の仕上がりを自宅で簡単に実現できる器具です。激しくおすすめです。
目次
高速リサイクラーを使ってみる
まずは本体を机・テーブル等に固定します。挟み込んでいるだけなので簡単に取り外し可能です。厚さ4cmまで挟み込むことができます。
で、ラインのボビンを本体のシャフトにぶっ差します。(ラインがスプールの上から出るようにセット)
で、ラインをリールのスプールに巻き付けて。
あとはリールをぐいぐい巻くだけ。
あ!リールにラインを巻く前に、本体にあるネジ(グレーのネジ)で適宜テンションを調節しましょう。
この『テンション調節』が簡単にできることがこの器具を使う最大のメリット。メバリングなどでフロロカーボンラインを使うワタシのような釣り人にとっては有りがた~い機能です。
テンションを適切に調節したならば、あとはひたすら巻くだけ。リールをロッドにセットした方が作業しやすいです。
で、終了。
とても簡単、スピーディです。
ラインの使い分けが簡単にできる!
本機を手に入れたならば、新品ラインの『空スプール(ボビン)』を絶対に捨ててはダメです!
『空スプール(ボビン)』とコイツがあれば、同じリールで2種類のラインを簡単に使い分けることができます。
例えばエギング。
秋は0.6号のPEラインで、春は0.8号のPEラインで、みたいな時期ごとのラインの使い分け。
寿命が長~いPEラインを1シーズンごとに破棄、更新するのはもったいない!
そこで!本機を使えば、ラインを破棄せずに、あるいは新たなリールやスプールを買い足すことなくこれを行うことができます。
手順は『新品ラインをリールに巻く』の逆の作業を行います。
空スプールを本機にセットし、古いラインをリールから空スプールに巻きつけたならば・・・・
あとは本機のハンドルをぐるぐる回してリールからラインを空スプールに巻き取る(戻す)だけ。
終了。とても簡単です。
空スプール(ボビン)に巻き取ったラインは、しかるべきシーズンが到来したときにリールに戻す。まさに瞬時にラインの再利用ができる、文字どおり高速にラインをリサイクルできる道具であります。
PEラインの『裏返し』が簡単にできる!
本機を使えば、PEラインの『裏返し』『天地返し』を簡単に行うことができます。
リールのスプールの下の方に潜むフレッシュなPEラインを使うことができればライン代の節約になります!
この『裏返し』は、ほんの少しだけ手順が複雑になります。空スプール(ボビン)が2つ必要です。
手順1:空スプール1を本機にセットし、リールから空スプール1にPEラインを戻す
手順2:空スプール1を本機から外し、空スプール2をセット。空スプール1から空スプール2にPEラインを巻く
手順3:空スプール2からリールにPEラインを巻く
以上の3工程でPEラインの裏返しが終了です。綺麗なささくれだっていないグッドコンディションなラインがリールの表面に現れているはずです!
まとめ
本機のようなライン巻き取り機器があれば、面倒なライン交換作業がとても楽しくなります。
特にフロロカーボンラインの使用頻度が高いアングラーにはおすすめの一品。適切なテンションでラインを巻くことができるため、『セルフ巻き』にありがちな『テンションゆるゆる状態』を回避できます。
つまり、バックラッシュ等のライントラブルのリスクを軽減できる!このメリットは大きいです。
また、PEラインの使用頻度が高いアングラーにも本機はおすすめ。
『裏返し』が比較的簡単にできるため、高価なPEラインを長~く使うことができます。財布に優しいです。
本機の価格は3000~4000円ですが、PEラインの『裏返し』が簡単にできてしまうことを考えると、すぐに元をとることができます。
もうコレ、釣り人の必需品と言っても過言ではありません。
財布の紐が固いワタシが言うから間違いないです。たぶん。
こちらは廉価版『高速リサイクラー』。ベアリングの数が少ないなどの違いがありますが、できることは『2.0』と変わりません。なおワタシは長く使うモノなので見た目を重視して『2.0』を選択しましたが。
同社が展開する上位機種『リサイクラーDSフル装備』。充実の機能ですが、その分値段もアレです。