言い訳無用!チェーン洗浄と注油はクロスバイクオーナーの義務である

梅雨が明けました。そろそろやらねばと先送りにしていた我がクロスバイク、トレックFX1のチェーンの洗浄と注油を行いました。よくよく考えたら、FX1を購入して初めてのチェーン洗浄です。本機の購入時、自転車屋さんのスタッフにこんな指示を受けました。

「空気圧のチェックとチェーンへの注油はご自分で行ってください。それ以外のメンテナンスはウチで行いますので、特に気になることがない場合でもご遠慮なく定期的に当ショップに自転車を持ち込んでください。」

つまり、空気圧のチェックと注油くらいは自分でやれよ、という命令がお客様であるワタシに下されたわけです。

そう、初心者のワタシが言うのもアレですが、この2つはメンテナンスの基本です。

クロスバイクオーナーの義務と言っても過言ではありません。もはや納税の義務とかと同類です。「自分、初心者ですから・・・」とか言い訳になりません。

実際に錆び付いたチェーンで走っているクロスバイクを見ると悲しくなりますよね。

目次

チェーン洗浄の重要性。『注油だけ』から脱却しましょう

チェーンの洗浄はしないけど、注油だけは定期的にやってるよ!というクロスバイクオーナーは決して少なくないと思います。

「注油のみ」であっても、何もしないよりマシですが・・・・

もちろんノーメンテナンスで放置するよりかは遙かにマシですが、注油のみだとチェーンに汚れが蓄積され続けることになります。

言うなれば『注油のみ』のメンテナンスは、毎回シャンプーを使わずリンスのみで洗髪を済ますのと同じです。つまり根本的な問題の解決にならない。

クロスバイクのポテンシャルを最大限に発揮するためにもチェーンへの注油は洗浄とセットで!が原則です。

チェーン洗浄の頻度は?

洗浄と注油の頻度は、身も蓋もないですが人それぞれ、個々人のクロスバイクとの向き合い方によって変わってくると思います。

という前置きをしたうえで、ワタシの場合は、前車のMTB時代から1~3ヶ月に1回の頻度です。もちろん、もっと短いスパンでメンテナンスしている方もたくさんいらっしゃいます。

チェーンを観察してみましょう。これはワタシの汚れたチェーン・・・・。汚いのが分かります?

ワタシにとっての洗浄のシグナルは・・・・チェーンを見て「何か黒々してきてカスみないなのが確認できるなぁ」と思ったとき、

「最近、雨の中走ることが多かったなぁ」と思ったとき、

「最近洗ってないなぁ」と思ったとき、

そんなときが洗浄のタイミング!こんな感じでゆるーくやってると、だいたい1~3ヶ月に1回頻度でチェーンを洗うことになります。

道具をそろえる

洗い方は人それぞれ。ワタシの場合、以前はパーツクリーナーを豪快に塗布して汚れを落としていましたが、現在は専用グッズを使っております。

以下のセットをAmazonにて入手。前車のマウンテンバイクから長らく使用しているセットです。

このセットのなかでチェーンの洗浄に使用するのは、以下の3点。

その1、洗浄器本体

洗浄器本体。中にチェーンを通してキレイにします。

中にブラシとかが入っていて、ここをチェーンが通過することで汚れがガンガン落とされます。

横からみたところ。
中にブラシが入っており、全方位からチェーンの汚れを取る仕組みになっている。
何かキレイにしてくれそうなオーラを放っています!よね?

その2、洗浄液(チェーンディクリーザー)

洗浄液です。もちろんこれ単体で購入することも可能。

セットのアイテムは単品でも購入できます。洗浄液は2本目です。本体にコイツを流し込みます。

その3、オイル(チェーンルブ)

オイル。これも単体で購入可能です。

熟練者に言わせるとオイルは置くが深く、こだわりだしたらキリがないグッズのひとつようです。

しかし初心者であるワタシは、オイルによる漕ぎ心地の違いを判断できるなど繊細な感覚は持ち合わせていないので、何も考えずにセットに入っていたモノを使っています。

コレを使い切ったら、オイルについてあれこれ勉強するかもしれませんが。

その4、メンテナンススタンド

メンテナンススタンドはセットには入っていませんでしたが、購入しておいた方がよいアイテムです。作業が捗ります。値段も安いですし。

メンテナンススタンド。

チェーン洗浄の手順

クロスバイクをメンテナンス台に乗せます。

メンテナンススタンドに自転車をオン!

新聞紙などで床やタイヤをガードします。洗浄液がそれなりに飛び散りますので。ついでに衣服も汚れてよいものを着用して作業に臨んだ方がよいです。

汚れがしたたり落ちるので、必ず新聞紙を敷きましょう。写真では敷いていませんが、前方(写真右方向)にも敷いた方がよいです。

本体に洗浄液を入れ、チェーンに挟み込みます。

洗浄器をチェーンにセット。向きが決まっているので注意してください。

ペダルをぐるぐる逆転させます。本体の中をチェーンが通過し、汚れとともに洗浄液がポタポタとほとばしります。

黒い液体がどんどん垂れてくる!

ある程度ぐるぐる回したら、本体を外します。中はこんな感じで黒々とした泡でいっぱいになります。汚い!って思いますが、汚れがしっかり落ちた証拠です。

こんなに汚れていたのか・・・ってなります。

この液は水溶性なので、家庭の洗面所等で流すことができます。

洗浄液を流し終えたら、今度は洗浄器に水を入れて先ほどと同様にチェーンにセット、再びぐるぐる回します。洗濯でいうところに「すすぎ」に該当する作業です。

ある程度回したら水を入れ替えます。これを5~6回繰り返し、チェーンに残っている洗浄液を洗い流します。

水に黒さがなくなったら終了です。

最後にタオルなどできっちり水分を拭きとり、しばらく放置して完全に乾かします。

するとほら、こんなにキレイになりました。

指でごしごし撫でてもほとんど汚れがつきません!

・・・・・て、とても伝わりづらいですね。不覚にも洗う前の黒々と汚れた写真を撮り忘れました。

代わりに・・・・

チェーンを指で容赦なく触っても・・・・

ほら、指にまったく汚れがつきません。それほどキレイに汚れをとることができます。

注油の手順

チェーンがキレイなったら、仕上げは注油です。

仕上げにオイル!

下の写真のような感じで一コマづつ丁寧に注油していきます。コマのすき間にオイルを一滴ずつ染み込ませていく感じで。面倒ですが、ここは根気強くやりましょう。

欲張ってたくさん塗布する必要はありません。どうせ後で拭き取りますから。

一コマずつ、一滴ずつ地道に塗布してください!

すべてのコマに注油したら、ペダルをぐるぐる回しつつ、ギアをガチャガチャと変えつつオイルを馴染ませます。

ぐるぐる回してオイルを馴染ませる。

その後、しばらく放置。その方がオイルがコマの中心まで馴染むような気がして、何となくそうしています。

で、最後にタオルなどで余分なオイルを拭き取って終了です。余分なオイルはチェーンを汚すだけなので、しっかりと拭き取ります。

これにて全行程が終了。難しいことは何ひとつございません!

こうして洗浄&注油した後の乗り心地の滑らかさは、ワタシのような初心者でもはっきりと感じることができます。感動的ですらあります。クロスバイクへの愛着がいっそう増すはずです!

苦手だなぁ、面倒だなぁ・・・・と思っているビギナーの方もレッツトライです。

◆Amazonで購入したメンテナンスセット。

◆チェーンの拭き取りに!世間的に評判が高いウェスです。

◆メンテナンススタンドがあった方が作業がスムーズです。

関連記事と広告

スポンサーリンク